安倍首相との面談に意欲を見せる玉城知事
辺野古新基地予定地には、軟弱地盤が見つかって大規模な地盤改良工事が不可欠であることが判明。沖縄県は「2兆5000億円の税金投入と10年以上の年月がかかる」との独自試算を発表した。しかも前例のない大規模な難工事で、周辺の貴重なサンゴ群落が死滅する恐れも懸念されている。
しかし、政府は県民投票前から一貫して「普天間飛行場の危険除去のためには辺野古基地建設が必要」という姿勢を崩していない。菅官房長官は県民投票翌日の2月25日の会見でも「普天間飛行場の危険除去」を何度も繰り返し、工事強行の姿勢を変えようとはしなかった。
今後、沖縄県民の民意の後押しを受けた玉城知事と政府との交渉が、どういった展開になっていくのかが注目される。
<取材・文・撮影/横田一>
ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた
『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)に編集協力。その他
『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数