誰かの成功例はそのまま真似してもダメ。上手に取り入れるために必要な「力」とは?

相手に自ら気づいてもらうことが行動変革につながる

伊藤伸也氏

伊藤:もちろん、いろいろ努力しても、なかなかうまくいかないことってありますよね。それを外的要因のせいにしていたのでは、いつまで経っても好転しないし、自分自身も成長しません。うまくいったときだけでなく、うまくいかないときも自分のせいと考えることが大切だと思います。 山口:伊藤さんとのミーティングで出していただいた水のペットボトルのシールが赤色だったのですが、私のほうからはシールのデザインが見えていませんでした。飲み残しを持ち帰らせていただき、カバンから出したときに、そのシールが見えて、驚きました。郵便ポストがデザインされていて、ペットボトルそのものがかわいいポストに見えるようになっていたのです。  まさに、はっとして、愉快な気持ちになりました。伊藤さんは、私が自然に気づいたときにはっとしてもらおうと思って、あえてデザインが見えないように、ペットボトルを置くという演技をされたのですよね。 伊藤:敢えて見せるかどうか、判断は難しいのですが、相手がどういう人なのかを考えることが大切です。これは対談タイトルの「分解スキル反復演習」にも繋がるのではと思うのですが、これみよがしにポストのデザインを見せたり、得意げに説明するようなことでもないなと思っただけで、結果、自分で気づいてもらうことにつながりましたね(笑)。 山口:人からあれこれ言われたことよりも、自分で気づいたことのほうが印象ははるかに大きいですよね。まさに、伊藤さんの意図しない演技は、相手の気持ちを動かすことに成功したのだと思います。
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行動を変えるには考えるより行動し続ける
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