西川口麻辣湯店主の駅前清掃活動、一周年を迎えて40人以上が清掃に参加

マナー改善を中国人コミュニティも考えている

 また、清掃活動終了後に行われたミーティングでは、在日華人の方から「留学で来た中国人と出稼ぎで来た中国人では、ゴミの扱いなどについて意識がどうしても異なっています。出稼ぎの人は田舎出身の方も多く、『知らない』ことが大きな理由です。草の根でこうした清掃活動を行うと同時に、これから外国人労働者が増えていくことが予想される中、来日時に日本のマナーやルールを教える時間を設けたりする施策を行政なりがしてくれるとより良くなると思う」という声も飛び出すなど、さまざまな意見も飛び出した。
分別

集めたゴミは分別して収集を待ちます

 1周年という節目を終えたAyaさんは、「一周年は大成功に終わりました。なにより、西川口に出店する店舗側が、春節前の忙しい時期にもかかわらず、この活動を支持してくれて参加してくれたことがとても嬉しいです。こうした姿勢は、何よりも在日中国人のイメージアップに繋がると思います。また、子どもたちが参加してくれたことは、次世代の在日中国人の教育にも大きな貢献になったと思います」と語った。  しかし、Ayaさんはさらに先を見据えている。 「将来的にはこの活動が不要になることが目標です」と彼女は力強く語る。つまり、活動なくとも普段から清潔で皆気持ちよく過ごせる街になることを意味する。西川口、いや、それ以外の地域でも多文化共生という課題を有する地域が、こうした目標に向かい変化をしていく中で、中国人へのネガティブイメージをなくすとともに中国人の意識も変わり、皆が暮らしやすい共生社会が成り立つ街づくりを描いているのだ。  今回の1周年記念回は、こうして大成功に終わった。そしてこれからも心に描く将来像に近づくべく月例活動は続く。  3月度の活動以降は再び午後4時から1時間程度のゴミ拾い活動が行われる。  継続は力なり。毎月第一土曜日、今後も引き続き応援してゆきたい。 ◆「越境厨師の肖像」番外編 <取材・文・撮影/愛吃(アイチー)Twitter ID:@aichi_chukaあいちー●大陸を感じることができるところを特に愛す。 思い立ったら弾丸構わず全国・中国・他の国…あちこちすっ飛び食べ歩く。自身のブログ、「アイチーの、中華悠游記。」を経て、現在は食通の厳選グルメキュレーションマガジン「メシコレ」キュレーター、Rettyグルメニュース連載「旅する中華」などを連載。中国各地方の特色ある料理を楽しむ『中華地方菜研究会~旅するように中華を食べ歩こう』主宰でもある
あいちー●Twitter ID:@aichi_chuka。大陸を感じることができるところを特に愛す。 思い立ったら弾丸構わず全国・中国・他の国…あちこちすっ飛び食べ歩く。自身のブログ、「アイチーの、中華悠游記。」を経て、食通の厳選グルメキュレーションマガジン「メシコレ」キュレーター、Rettyグルメニュース連載「旅する中華」を経て、現在は、中華料理関連のあれこれ(監修・コーディネイター・アドバイザーなど)で活躍中。中国各地方の特色ある料理を楽しむ『中華地方菜研究会~旅するように中華を食べ歩こう』主宰でもある
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●麻辣湯「四川麻辣湯 西川口店 」:埼玉県川口市西川口1-22-1
●中国東北菜「橋頭 私家菜」: 埼玉県川口市西川口1-25-3 1F
●中国東北菜「滕記鉄鍋炖」:埼玉県川口市西川口1-24-2 B1F
●タピオカカフェ「新时沏(シンジキ)」:埼玉県川口市西川口1-3-14
●しゃぶしゃぶ&寿司「牛魔王」:埼玉県川口市並木3-13-4 ダイトービル2F