バッシングでも売れ行き好調。中華スマホの意外な実力

「中華スマホは危険」説はどうなのか?

 最近の中華スマホが優秀なのは認めても、やはり不安に思っている人はいることだろう。だが、世にはびこる「中華スマホから個人情報が抜かれている」系の言説は、すべて眉唾だとモバイル評論家の法林岳之氏は一蹴する。 「“危険”派の論拠となったのは、日本政府が政府調達の情報通信機器からHuaweiとZTEの排除を決めたという報道です。これは実は当たり前の話で、政府関係者が持つ端末や、携帯電話のコアネットワークは国産のものが望ましいというのは、昔からの暗黙のルール。NECやパナソニックなど、主要な国内メーカーが軒並みスマホ市場から撤退していく中で、このあたりが少し曖昧になっていた部分があったので、いま一度ルールを確認しておこうという、ただそれだけのことです。HuaweiやZTEの端末に、何か問題が見つかったわけではありません」  一部で言われているような「余計な部品」があったとすれば、「キャリアの人間がとっくに見つけているはず」とバッサリ。 「現実問題として、市販のスマホが出荷状態でユーザーの気づかないうちに情報をやりとりするようなことがあれば、ノートンだのマカフィーだのが黙っちゃいない。でも、世界にあまたあるセキュリティ会社からは、そんな話は一言も出ていません。中華スマホからの情報漏洩を気にするくらいなら、フェイスブックなどのSNSのほうがよほど気持ち悪いですよ」
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