なぜ、スペインやEUによるベネズエラのグアイドー暫定大統領支持表明が遅れているのか?

スペインが出した「条件付き承認」に英独仏も追随

 そこでスペイン政府が折衷案として26日に出したのが、「8日以内にベネズエラで公正な選挙を実施することをマドゥロが表明しないのであれば、スペインはグアイドーを暫定大統領として承認する」と発表したのである。  この姿勢にドイツ、フランスそして英国が追随することを表明した。(参照:「Cinco Dias」、「ABC」)  2013年からGDPの50%が後退したベネズエラでは政治改革なくしてはインフレは更に上昇し、国外への脱出者も増加するのは間違いない。グアイドーは重要なカギを握っている軍隊の説得に努めている。しかし、仮に軍隊の一部がグアイドーを支持する方に回ればマドゥロを支持する軍部とグアイドーを支持する軍隊とで内戦が起きる可能性も否定できなくなる。  今後の展開次第では事態はさらに深刻な状態になって行く可能性もある。 <文/白石和幸> しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営から現在は貿易コンサルタントに転身
しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営から現在は貿易コンサルタントに転身
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