水道民営化、女性の社会進出、投票権……。いまの日本人こそ傾聴すべき、米最年少下院議員が語った言葉

今こそ複雑な問題を議論するべき時

 これは最初の一歩にすぎません。今年、我々は団結していきます。今年、我々は投票権のために戦い、さらに前進していきます。 ‘18年に下院を掌握して、‘20年にかけてはホワイトハウスと上院を掌握するでしょう。  我々は前進し続けなければいけません。誰もが歓迎され、置いてけぼりにされないアメリカのために戦わなければいけないのです。この一年は歴史的でしたが、まだこの聴衆のなかには(未来の)女性国会議員が残されていると知っています。  まだまだ多くの女性地方議員がいます。まだまだ多くのビジネスを立ち上げる労働者がいます。 まだたくさんいるんです。そして、このなかに未来の大統領がいることも知っています。  戦いとは、誰も置いてけぼりにならないことだと心に留めておきましょう。だから、人々が黒人女性の直面している問題について話をやめようとするとき、トランス女性や移民女性についての話をやめようとするとき、我々は彼らに聞かなければなりません。なぜ、その話が不快なのか?  今こそ貧困について話す時です。今こそフリント(※訳者注:ミシガン州フリント)について話す時です。今こそボルティモアとブロンクス、山火事、プエルトリコについて話す時です。  なぜなら、これらはアイデンティティだけの問題ではないからです。公正さについての問題なのです。そして、これは私たちがこの世界にもたらすアメリカについての話なのです。  どうもありがとうございます。みなさんのことをとても誇りに思います”  現代社会におけるさまざまな問題は、ひとつの視点から分析するだけでは解決できない……。そんな複雑さ、根深さについて考えさせられるいっぽうで、すべては公正であるかどうかだという根幹のメッセージには、勇気を与えられる。
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ギャング抗争に公害。紐解くカギは「公正さ」
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