「ハイリスク」なイメージ強い商品先物。初心者は何から始めればいい?
2019.01.17
ハイリターンが期待できるというイメージこそあれど、意外とチャレンジしたことのない人も多い商品先物取引。その基本的な仕組みと、商品タイプ別の投資ポイントを一挙紹介する!
レバレッジをかける株の信用取引やFXと同様、少額で大きなリターンが期待できる商品先物取引! その名のとおり、貴金属や原油、トウモロコシといった商品(モノ)に投資するのが、最大の特徴だ。
まずはその仕組みをおさらいしてみよう。先物取引では、さまざまな商品をあらかじめ決めた価格で将来の一定期日に売買する。ただ、実際には期日が来ても商品を受け渡しせず、売値と買値の差額を決済することが多い。この仕組みは差金決済と呼ばれる。
また、あらかじめ値下がりすることを予想して、売りから取引をスタートできることも特徴のひとつ。商品の価格が下がったときに買戻しすることで利益を得ることもできるのだ。
こういった商品先物取引の特徴について、エモリキャピタルマネジメント代表取締役の江守哲氏は、次のように解説する。
「簡単に言うと数字を取引するイメージです。証拠金が必要となるなど、考え方としてはFXなどと同じですが、先物取引は基本的に公設の取引所で取引が行われます。現物を取引することもできますし、少ない資金でそれ以上の金額の取引ができるのも特徴ですね」
10万円程度から始めることができるので、すでに株やFXで投資に慣れている人ならばハードルも低い。
「株と同じく、成行もあるし、指しや逆指しもできます。取引のやり方自体は一緒ですね。ただ、いくつか異なる点があって、たとえば先物取引には期限があります。これは『限月制』と呼ばれ、その期日が来ると取引をやめるか、反対売買をするか、次の限月に乗り換えるという作業が必要です」
難しく思える先物取引だが、仕組みそのものは投資経験者ならば、簡単に理解できる。主な用語は以下を参照してほしい。
《先物取引辞典》
倍率……取引する単位を呼値で割った数値。商品ごとに定められる
限月……決済する月。期日までに反対売買をするか、期日に受け渡しをする
取引証拠金……商品先物会社に預託する取引の担保。会社によって金額は異なる
取引員……商品先物取引の受託業務を行う企業。営業は登録外務員が行う
取引単位……銘柄によって異なり、金の場合は1kg。数量は「枚」で表現される
幅広い情報を集めて、一攫千金を狙え!
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