予算がなく、援助機関で働くシリア難民が失業している
爆撃で右足を失ったシドラちゃん(12歳)は、「将来は医者になりたい」という。手に持っているのはJIM-NET「チョコ募金」募金者へのリターン用の、六花亭のチョコレート
2019年3月で、8年が経過するシリア内戦。終結に近づき、国連やNGOなどの支援は「シリア国内の復興」へと移りつつある。一方ヨルダンのシリア難民支援は予算が減らされ、苦境に立たされているという。
JIM-NETが支援してきたリハビリセンターを運営する団体も
「予算がなくて、このままではセンターを続けられない。アンマンの事務所は閉鎖して、いま安いところを探している。それまではみな自宅で作業しているんです」と語る。
同団体はシリア国内でダラーの病院を3か所運営していたが、空爆されて完全に破壊されてしまい、国内での活動を再開するのも難しい。
「僕もクビになるかもしれない。何か仕事を紹介してほしい」。同団体のシリア人スタッフが小さな声で深刻に訴えた。
<文/佐藤真紀(
JIM-NET事務局長)>
※JIM-NETでは現在、「2019年チョコ募金」を実施中。募金はシリア難民支援にも使われる。
https://www.jim-net.org/choco/