「ハンドルを握ると人が変わるドライバー」の特徴とは? 元トラック運転手が解説
煽(あお)るドライバーと煽られるドライバーの特徴」に関連して、「ハンドルを握ると人が変わるドライバーの特徴」を、日本人の弱点である「アンガーマネージメント(怒りのコントロール)」という観点から考察してみたい。
長年、車高の高いトラックの運転席から、様々な「隣の運転事情」を目の当たりにしてきたが、やはりというべきか、その中でも特によく目に付いたのは「イライラ運転」の光景だった。
「イライラ」は、どんな感情よりも運転に出る。
以前紹介した煽り運転はもとより、何度も車線変更を繰り返したり、気に入らないクルマに無意味なクラクションやハイビームを浴びせたり、頑なに“譲らない精神”を貫いたりすることなども、イライラを表す運転行為として挙げられるだろう。
こうしたイライラ運転には、その負の感情が周りのドライバーに感染しやすいという特性があり、たった1台のイライラが、周囲を走る多くのドライバーの運転環境を瞬時に悪化させる恐れもある。
また、イライラ運転を繰り返す人の中には、いわゆる「ハンドルを握ると人が変わる」タイプのドライバーが多くいるのも事実で、普段は至って温厚なのに、ひと度ハンドルを握ると、上記のような運転をしたり、「ちんたら走ってんじゃねえ」、「どこに目付けてんだよ」などの荒い言葉をぶちまけたりして、同乗者を驚かせる人も少なくない。
筆者が今まで見聞きしてきた「ハンドルを握ると人が変わるドライバー」には、大きく分けると以下のような2つの特徴がある。
「トラックドライバーが一般ドライバーに知っておいてほしい“トラックの裏事情”」をテーマに紹介している本シリーズ。今回は、以前紹介して反響の大きかった「
負の感情が周囲に感染する「イライラ運転」
ハッシュタグ