「ハンドルを握ると人が変わるドライバー」の特徴とは? 元トラック運転手が解説

あなたは大丈夫? 「イライラ運転」しやすい人の特徴

1.行き過ぎた正義感を持つ人  以前、「煽り運転をする人の特徴」を紹介した際にも挙げたことだが、煽り運転に限らず、ハンドルを握ると人が変わるドライバーにも、行き過ぎた正義感を持っている人が多く存在するように思える。  日本がルールやマナーに対して、非常に厳格な国だということは、自他ともに認める事実だ。  朝のラッシュ時、誰に言われるでもなく2列ないし3列縦隊を作って電車を静かに待つ姿や、スポーツ観戦後にゴミを自主的に拾って持ち帰る日本人サポーターらは、海外でも度々大きく報じられ、称賛されてきた。  しかし近年、そんなルールやマナーに固執するあまり、許容範囲が極端に狭くなった人が急増。彼らは、皆がルールやマナーに則り、欲望を抑えて秩序を守ろうとしている中、それらに少しでも反している人を見つけると許せなくなり、過剰に反応してしまうのだ。 「クルマの運転」は、日常生活の中でもとりわけ強くて多くのルールやマナーに縛られる行為の1つ。  そのため、クルマに乗るとスイッチが入ったかのように、周囲のクルマの粗探しを始め、「ありがとう」の合図をしないクルマや、自分の優位性を侵害してくるクルマを見つけては、「礼儀がなっていない」、「今のはこっちが優先だったじゃないか」と激高。しまいには「報復」や「罰」として、煽り運転やクラクション、追い回しなどといった行為にさえ及んでしまうのだ。  本人らにとっては「正義」や「成敗」のつもりかもしれないが、周囲のドライバーからすれば、それはもはや正義とは程遠い「迷惑行為」でしかない。が、残念なことに、本人たちは、その事実にほとんど気付いていないか、気付いていても自らの行いを正当化してしまう傾向にある。 2.外面(そとづら)がいい人  クルマには、自分の足では出せない速さと、その速さや行き先を自分で操ることで得られる優越感、精神的に無防備になれる空間がある。言うなれば、それはまるで「走る秘密基地」のような存在だ。  そんなクルマのハンドルを、普段本音や欲望を押し殺して外面よく生活している人が握ると、日頃感じ得ない「自由」を人一倍強く抱いてしまう。  そんな中、「日常生活以上に行動を縛る交通ルール」や、渋滞や信号、ノロノロ走るクルマなど、行く手を阻む多くの障害物に対峙すると、反動で通常より大きなイライラを感じ、周囲のドライバーに先のようなイライラ運転で八つ当たりしたり、暴言を吐いたりするようになるのだ。  無防備になれる空間で生じるイライラ。そう考えると、彼らの場合は、「ハンドルを握ると人が変わる」というより、「ハンドルを握ることで隠していた本性が現れる」といったほうがむしろ正しいのかもしれない。
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「イライラ運転」の兆候を感じたらこうしよう
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