2.窓を開ける
特にこの季節、冷たい風を車内に取り込むと、眠気は一気に飛んでいくため、こまめな換気は有効な眠気対策になる。また「換気」は、車内の温度を変えるだけでなく、眠気の原因となる二酸化炭素を逃がすためにも重要になるため、長時間運転する際は季節に関わらず、全てのドライバーに必要なことだといえるだろう。
ただし、乗用車が高速道路などを走行している際に窓を開けると、空気の流れの変化でハンドルを取られたり、車内にあるモノが車外に吸い出されたり、子どもが車外に体を出そうしたりするなど、多くの危険が伴うことがあるため、十分に注意する必要がある。
3.飲み物の摂取
今回のアンケートでは、2種類の飲み物を支持する声が多く挙がった。
そのうちの1つが「炭酸飲料」だ。
炭酸飲料を飲むと、喉や胃がスカッとし、眠気が飛ぶと感じる人も多いだろう。が、炭酸飲料が眠気対策にいいとされるのには、それ以外にも「血中の二酸化炭素濃度を上げ、血管を拡張させることで、眠気解消に必要な酸素をより多く脳に運ぶ働きがある」という、れっきとした科学的根拠もあるのだ。
一方、眠気対策の定番アイテムとも言える「コーヒー」は、「ガム」同様、トラックドライバーからはそれほど高い支持を得ていないようで、今回のアンケートでは少数派だった。
そのコーヒーの代りとして今回挙げられた2つ目の飲み物が、「エナジードリンク」だ。
エナジードリンクにはコーヒー同様、カフェインが多く入っており、飲めば眠気解消の効果があるとされている。が、その反面、こちらもコーヒー同様に「トイレが近くなる」という弱点があるため、時間に追われるドライバーがエナジードリンクのプルタブを開ける時、一瞬「尿意」と「眠気」を天秤に掛けることがある。
4.体に刺激を与える
文字通り、自分の体に鞭打って眠気と戦っているドライバーもいるようで、「叩く」「つねる」「引っ掻く」などの「痛み」で眠気を飛ばすという意見も多かった。
「叩きポイント」は、頬、腹、腿(もも)。
少々手荒な対策かもしれないが、事故を起こした時の痛みを考えれば、自分に引っ叩かれることくらい大したことではないのかもしれない。