《200週線を週1チェック》過去、ユーロ/米ドルでは200週移動平均線が強気相場と弱気相場の分水嶺になってきた。下抜けも間近となっているため週1回は200週線チェックを。
松崎氏が重視しているのは、200週移動平均線。ユーロ/米ドルの週足チャートを見ると、ちょうどローソクがこのラインに接近している。仮に下抜けるようならば、急落する可能性も。
同じく移動平均線使いの個人投資家、余弦氏はユーロをどうトレードしているのだろうか?
「1月まではBrexit交渉などのヘッドラインで振り回される傾向にありますが、基本的には25日と75日、2本の移動平均線にしたがって素直にトレードしていればいいと思います」
当面はユーロ/米ドルの日足チャートに2本の移動平均線を表示させるとエントリーポイントが明確になるとも。
《ユーロ/米ドルは節目に注目!》余弦氏が10月に注目していたのは1.13の節目。前回安値でありオプションが多く設定されていた。「ここを抜けるのは容易ではない」と判断し手前で買い、移動平均線で利益確定し大成功!
「ユーロ/円の日足チャートでは2本の移動平均線が絡み合い、レンジ相場を形成しているため、トレードしにくい。一方で、ユーロ/米ドルは25日移動平均線がレジスタンスとして機能しており、タッチしては反落を繰り返しています。ただし、下では1.13が強いサポートになっている。このサポートを利用して11月は反発をうまく拾うトレードもできました。デイトレならば25日移動平均線にタッチしたら売りで仕掛け、1.13での利確を狙うトレードがいいでしょう」(余弦氏)
ユーロ/米ドルは為替市場で最も大きな出来高を誇る通貨ペア。’18年の欧州の主役はポンドだったが、’19年は選挙ラッシュとあってユーロが取って代わるのは必至。ECBが利上げに動かない限りは売り目線でエントリーのタイミングを計るべし!
《’19年ユーロ戦略》
1 波乱警戒の選挙イヤー注目は欧州議会選
2 極右・ポピュリスト勢力vs独仏の戦いに
3 南欧の混乱拡大ならパリティ割れも
【松崎美子氏】
ロンドン在住為替ディーラー。スイス系銀行を経て、ロンドン・シティのバークレイズ銀行のディーラーとして活躍。現在は「FXの流儀」として有料サロンも運営
【余弦氏】
沖縄在住で、元ホームレスの異色投資家。資産は億超え間近。節約術にも詳しい。
http://blog.livedoor.jp/cosinep/
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