まずは独自のインジケーターを開発して相場に挑む、為替出身のマルコ氏。BOで上げた利益は2桁億円をくだらない猛者だ。
「数百とあるBO業者のシステムを解析し、レートをほかの人よりも早く検知するシステムを組んでバカ勝ちしていた時期もありましたが、そんな“おいしいバグ”もさすがになくなりました。今年に入ってからは独自に開発したインジケータを使って、上げ下げを予測。的中率が75~80%と精度が高いので、安定して勝てています」
マルコ氏が開発したインジケータは、そもそもは為替の方向性を探るもの。だが、威力を発揮するのはFXではなくBOでだった。
《独自のインジケータを開発》マルコ氏が考案したインジケータ。トレンドの方向を色と幅の太さで判定。ロウソクがトレンドを突き抜ける際にポジションを持つ
「5分後の値動きをある程度確信を持って読めるならば、倍になって戻ってくるBOのほうが利益率は圧倒的にいい。FXなら10pipsしか抜けてない局面でも、BOなら倍返しですからね。僕が開発したインジケーターは移動平均線をベースにいろんな数値を打ち込んで最適化したもので、色の変わり目やロウソクの形を見ながらエントリーしていきます。ダウントレンドなら白、上昇トレンドなら黄色になるのですが、幅を膨らませながらトレンドを突き抜けていく瞬間を狙います。5分足のロウソク3、4本確認してからエントリー、30分での決済が基本なんですが、このインジケータだけで今年は億れました」
オプション職人氏が考えた「深夜の低倍戦略」とは!?
時間帯に注目して利益を生み出すトレーダーもいる。
「通貨ペアや相場の展開、時間帯などにより最適な手法は違ってきます。その中で自分の勝ちパターンを築いていけばいい。僕の場合、『深夜の低倍』戦略がそれですね」
《レンジ相場は「低倍」でコツコツ》ローリターンでも高勝率が狙えるのが「低倍」のBO。米ドル/円はレンジ相場になりやすく、深夜だとなおさら。株価も見ながら「今日は波乱がなさそう」と判断したら低倍狙いを
そう教えてくれたのは、BOやFXで驚異の5億円を稼いだ専業トレーダーのオプション職人氏だ。
低倍とは払戻率が低いオプションのこと。たとえばGMOクリック証券のBOだと、予想が的中したときの払戻は一枚1000円で一定。50円で買って1000円の払い戻しになれば資金は20倍に増えるが、900円で買えば倍率は1.1倍程度。倍率は低いが、裏返せば払い戻しの可能性が高い。
「特に狙い目は深夜。GMOクリック証券であれば判定時刻が深夜3時、早朝5時に設定された銘柄です。低倍を用いるとき、リスクとなるのは不意に相場が急変すること。株式市場を確認し、ダウ平均が動いていなければ為替も動きにくいと考えられ、勝ちやすくなる」(オプション職人氏)