イージスアショア問題を国政報告会で説明する、寺田学衆院議員
寺田氏は、さらにこう続けた。
「来年の参院選挙が国民にとって、秋田県民にとって、しっかりと今の政権に対して厳しい審判を下す最後のチャンスだと私は思っています。相手の(自民党現職の)中泉参院議員はイージスアショアの問題に関しては装備そのものの導入にも賛成ですし、新屋に配備することもはっきりと賛成と言っています。
私は今度の7月の選挙で、この秋田県民が県民の矜持を持って、しっかりと安倍政権、そして現職の候補に対して『あなたのやっていることは違うのだ!』『秋田県民の考え方を聞け!』ということを有権者の皆様が票で示す最後のチャンスだと私は思っています。
野党がバラバラになりまして、力が弱くなっているのも事実ですし、選挙の組み立てをするのも本当に苦労をしています。国民民主党さん、社民党さん、いつも応援をしてくれている連合の皆様、そして連合に集う議員の皆様、様々な方の意見を合わせてやっているのはなかなか大変で、昔よりも話を進めるのは大変なのですけれども、この間、いろいろ乱暴な議論もやりましたけれども『(県議の)沼谷純さんに次の参院選で立ってくれないか』ということを要請することを決めました。
今日、これが終った後、二人で本音で話そうと思っていますが、『沼谷さん、やるべえ』(と声をかける)。
やはり、ちゃんと意見を持って理念を持ってブレずに政府に対抗する。秋田のこと、国政と直結している課題に対してブレずに戦う候補者を立てて7月(の参院選)に臨まないといけないと思っています。本当の意味で日本、そして秋田を守る戦いになると思いますので、その7月に向けても是非とも皆様からご指導、ご協力を頂きながら頑張っていきたいと思っています」(寺田氏)
参院選の出馬要請を受けた沼谷県議は元県庁職員で現在二期目。県議会では、イージスアショア配備反対の立場の質問を繰り返し、国会でこの問題を追及する寺田氏と密接な連携している。冒頭の挨拶で沼谷県議は次のように語っていた。
「私は、寺田さんに一市民として感謝をしたいと思っています。寺田議員の質疑の中で小野寺・前防衛大臣が『地元の組長の理解と協力が必須だ』という答弁を引き出してくれました。何回も寺田議員が食い下がって食い下がって、答弁を引き出したのです。その結果、県議会でも市議会でも『それでは、どうやって理解を得るのか』『知事さん、市長さん、どうするのですか』という質問ができるようになった。
つまり答弁を引き出したからこそ、我々が県議会や市議会で質問をし、知事や市長が頭を悩ませて悩んでいただいている」「これからも寺田議員に頑張ってもらって、『イージスアショアは日本を守るためだ』と(政府は)言いますが、寺田議員には『秋田を守るために頑張ってもらいたい』と思っております」(沼谷氏)
イージスアショア問題を国会と県議会で共に追及する寺田氏と沼谷氏が息の合ったところを見せた国政報告会の後は、同じ会場で立憲民主党秋田県連キックオフ大会が開かれて枝野代表が挨拶。囲み取材ではイージスアショア問題について、次のように語った。