こちらは高田馬場店。駅から少し離れてはいるが若い女性がたくさん来店していた
「弊社創業前、私は日本を含む数十か国で、人々に支持され尊敬されている複数の企業を研究した。対象となった企業のなかには無印良品やユニクロも含まれている。そういった意味で、今の弊社の成功は、両企業に恩を感じるべき部分がある。ただ、メイソウは単なる模倣者ではなく、両企業とは共通点はないと思っている」
一方、三宅氏に関しては「彼は弊社の主席デザイナー兼共同創業者であり、今でも弊社の海外展開のために活動している」と現在も重要なビジネスパートナーであることを強調。そのうえで、「’22年までに100か国進出と世界1万店舗、売上高145億ドルを達成したい」と目標を述べた。
そんな世界戦略のもと、同社は「日本品質」というイメージからの脱却も図っている。
「メイソウは最近、広告に韓国人タレントを起用したり北欧のデザイナーを起用しており、『日本品質』よりも『グローバル品質』にイメージ転換を図っているようです。ファーウェイやシャオミなどもそうですが、創業時は海外の一流ブランドの意匠やブランド戦略をパクリながら着実に実力を養い、のし上がっていくというのが今の中国流。日本人以外はパクリブランドだった過去を気にする人はいないでしょう」(前出の太田氏)
パクリと揶揄されながらも、今や世界に大きく羽ばたいたメイソウ。もはや日本など眼中にない!?
― 中国パクリ雑貨の社長を直撃! ―
取材・文・撮影/奥窪優木 ドラゴンガジェット同窓会