悪徳業者に蝕まれる「再生可能エネルギー」事業。自然環境への影響も
「山を60m削り、沢を80m埋めて平坦にし、ソーラーパネルを並べるという計画です。森林破壊・生態系の破壊だけではなく、予定地の8割ほどが、千葉県から『崩壊土砂流出危険地区』に指定されている。そのほか、さまざまな問題(下記)が懸念されているんです。これだけ広大な規模なのに、環境アセスの対象にもなっていない」(勝又さん)
●土砂崩れの危険性
崩壊土砂流出危険地区の山を削り、谷を埋め、森林を伐採、送電線や道路、貯水池などを整備することで土砂崩れの危険性が
●生態系の破壊
計画地のすぐ近くには千葉県絶滅危惧種指定のヒメコマツ、計画地内にも希少動物の生息が確認されている
●水源・地下水への影響
大規模な調整池を建設、排水を沢に流すことで、水源となる沢や地下水が汚染される可能性がある。下流河川や海への影響も
●漁業への影響
「水源地が破壊されることで、豊かな鴨川の海産物に影響が出るのでは」と、地元の漁協も懸念を表明
●森林破壊
約10万本と推定される木々を伐採、山の保水能力が失われるだけでなく、そこに生息する多くの生物が棲み処を失う
●害獣が民家の近くに
棲み処を奪われたイノシシやシカ、サルなどの害獣が、食べ物を求めて民家の近くに進出、農業などにダメージの恐れも
●太陽光パネルの有害物質
太陽光パネルには鉛、カドミウムなど、有害物質が含まれている。豪雨などの災害による流出で周囲の環境汚染の危険性
●事業終了後、放置?
地元に関わりのない企業の事業であり、軌道に乗らなかった場合、大量のパネルが放置されるのではないかとの懸念がある
《鴨川メガソーラー計画で懸念される影響》
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