「幸福の科学大学」学生サークル、今年も早稲田祭で公演。教団vs総裁長男の抗争も激化

大川総裁の長男がユーチューバーとして反旗

宏洋氏のYouTube動画1

宏洋氏のYouTube動画より

 さて、今年『さらば青春、されど青春。』が公開されたと書いたが、主演を務めた大川宏洋氏は現在、幸福の科学から離れて「宏洋」名義でユーチューバーとして活躍している。8月に始めたチャンネル登録者はすでに3万6000を超えていて、動画再生回数も10万を超えるものまであり、人気チャンネルになっている。  宏洋氏は「幸福の科学を辞めています」と繰り返し述べ、「そもそも三祈誓願(キリスト教でいう洗礼)も受けていない」と告白した。「幸福の信者ですらありません」と、もともと信者でなかったとまで暴露。しかし、幸福の科学は宏洋氏のことを「あくまで休職中」との公式見解を出して、「会員番号もある“信者”であり、いまなお幸福の科学職員だ」という立場をとっている。  YouTubeで宏洋氏は、 「不幸の科学」 「父がご迷惑かけています」 「私は大川隆法総裁を信仰していませんし、彼を神だと思ったことは一度もありません」「総裁が『清水富美加が世界で一番かわいい』と言ったら、同じように思わなければいけない。(中略)たとえば僕なんかだったら、『いや、世界一って言うけど、申し訳ないけど僕は、世界一かわいいのは戸田恵梨香だと思うよ』。これがもう悪なんですよ。この時点で悪魔認定されちゃう」 「教団が世間の幅広い支持を得られていない」  と教団を揶揄し、教団には“選民思想”があるとまで述べる。  これに対して、「幸福の科学」は動画が投稿されるたびに、ホームページ上で「公式見解」として反論をその都度、公表している。  一連の宏洋氏の行動の動機についてはこう断じている。 「宏洋氏は教団後継者として期待されたこともありましたが、教団幹部として芸能事業を任されるなかで、教学不足とリーダーとしての資質のなさ、公私混同ぶりが露呈し、当グループに多大な損害を与えたことが原因でその任を解かれるに至っています。かねてより、教団後継者ではないということが決定しており、正式な教団後継者としては、長女である大川咲也加氏が予定されています。今回の同氏の行動は、妹である長女に追い越されたことへの嫉妬の表れでしょうし、不平不満・愚痴を募らせたに過ぎません」  幸福の科学は宏洋氏の言動を批判はしているが「教団職員だ」というスタンスをとっているため、あくまで指導する姿勢を崩していない。
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教団側は機関紙で宏洋氏のゴシップを報道
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