古くなった電化製品を長く使用し続けながら、「うちは省エネ」などと思っている人がいたら、大きな勘違いをしている。
日本では「もったいない」という文化があり、古いものを大事にするのは大切なことなのだが、何にでも当てはまるわけではない。
特に、精密機械が多く使われる電化製品には寿命があり、無理に使い続けることで、かえってエネルギーを浪費してしまう。環境意識の高い人が、知らないうちに環境負荷をかけてしまっているとしたら残念なことだろう。
「ガマンしない省エネ」を実現する近道は、古い家電を適切に省エネ型に買い替えることだ。
家電の消費電力では、国や自治体が行うほとんどの調査で、照明、冷蔵庫、エアコン、テレビ、そして温水洗浄便座の5つが上位を占める。この5つを合計すると、家庭の消費電力の約6割以上に達している。
それだけに、この5つの家電を省エネ機器に交換したり、使い方を工夫したりすることで、大幅な光熱費削減が可能になる。
東京都における家庭部門の電気使用量の機種別割合(2015年度速報値)