あの「蔦屋書店」が参考にした、台湾の大人気店「誠品」が日本初出店へ! 果たしてどういう店舗になる?

台湾グルメも出店!日本初出店の誠品、果たしてその品揃えは?

 さて、誠品書店が日本初進出するにあたって気になることがいくつかある。  まず1つは、店内で台湾や香港などの書籍やCDの販売が行われるのか?ということだ。  実際、台湾や香港の誠品書店に行くと台湾の本のみならず、香港、中国、英語圏各国などの本も数多く品揃えされている。もちろん日本の書籍も同様で、日本語版のまま売られている本や雑誌が非常に多く、こうした(漢字圏の書物が中心であるとはいえ)国際色豊かな品揃えは「殆ど全てが和書」という日本国内の書店においてはあまり見られない光景だ。また、一部の店舗では台湾アーティストのCDも販売されているが、台湾の書籍やCDを扱う書店は日本国内では少ないため、日本橋においてもこうした商品が販売されるかどうかが注目される。  今回の発表によると、誠品生活日本橋の店舗を運営するのは「誠品生活」が61%、「三井不動産」が39%を出資する「誠品生活MF」(資本金9900万円)。そして、書籍部門は同社よりライセンス供与を受けた有隣堂書店(横浜市)が誠品書店のノウハウを生かすかたちで運営する計画だ。  そのため、書籍の品揃えにおいてどれだけ誠品の力が及ぶのかは未知数であり、しかも売場面積についても2,000㎡台と、1万㎡を超える店舗も多い「誠品生活」業態としてはかなりの小型店舗となるため、台湾の書籍やCDの品揃えについてはそれほど期待できないものとなるかも知れない。  一方で「誠品生活」の売場については、誠品主導による誠品生活MFの運営となるため、台湾の各店と同様に、MIT雑貨の販売はもちろん、様々なイベント、ワークショップなども実施されるという。さらに、店内には台湾茶のティーサロンをはじめ台湾グルメの店舗の出店も予定されているといい、今後の詳細発表が楽しみだ。
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全国へのチェーン展開の可能性は?
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