40代以上の3人に1人が悩む排尿トラブル。予防には「舌」のトレーニングが効く!? 

骨盤底筋体操の手順はこれ!

 体幹(インナーユニット)とは、横隔膜・腹横筋・腰部多裂筋・骨盤底筋群のこと。  横隔膜は肺の下にあり、ドーム型の屋根のように体幹の上部を覆っている。腹から息を吸うと横隔膜は下がり、腹に圧をかける。  腹横筋は消化器系の臓器をガードするコルセットのような筋肉。腹巻き状にお腹を包んでいて、腹式呼吸では息を吸うときに伸びて、吐くときにゆっくり縮んでいく。  腰部多裂筋は背骨の分節を結んでいる細かい筋肉で、背骨の安定性を高めている。腹式呼吸すると腰部の多裂筋が横隔膜、腹横筋と連動して動く。  骨盤底筋群は、骨盤の底で内臓を支えている。いくつもの筋肉や靭帯、筋膜などで構成されていて、排泄のコントロールにこの筋群の作用が大きな役割を果たす。  骨盤底筋群だけを鍛えると思わず、このユニット全体を意識して体操するほうが、骨盤底筋群に適切に力を入れやすく、健康効果が高いことを覚えておこう。  また、鍛える筋肉がどこにあるか知り、動かしているイメージをもつことも大事だそうで、自分の腹・腰の中にある横隔膜・腹横筋・腰部多裂筋・骨盤底筋群を感じながら体操しよう。  全身の筋肉は何もしなければ20代をピークに徐々に衰え、さまざまなトラブルの原因になるが、筋トレはやればやっただけ身につき、筋肉を正しく動かせば副作用などもなく、全身の健康づくりにつながる。  児島さんに教わった骨盤底筋体操の手順は次の通り。 1.仰向けに寝て、膝を立て(立てた足は肩幅程度に広げる)、脱力する。 2.口を閉じて、一度鼻から息を吐く。  鼻から息を吸う(横隔膜が下がり、お腹がふくらむ)。 3.口を軽くすぼめ、細く、長く息を吐きながら、後半、腹横筋を引き締め、骨盤底筋群を引き上げるイメージで力を入れる(わずかにへそを凹ませるイメージで腹横筋を引き締め、尿をがまんするようなイメージで骨盤底筋群を引き上げるとよい)。 4.再度、鼻から息を吸いながら、3で腹や骨盤底筋群に入れた力を徐々にゆるめる。 5.3→4を繰り返す(5~10分)  この体操は起床時や就寝前に布団の上でできる。深呼吸しているようにも、精神統一しているようにも見える体操なので(実際、深い呼吸ができ、心が落ち着く)、こっそり尿トレできて目立たない。
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「舌」のトレーニングは侮れない
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