「石橋を叩いて渡る」投資法でトヨタ株に挑戦した記録を振り返る。2か月半で着実に約18万円の利益

トヨタ株、押し目買いのチャンス到来

●1月7日(月)  先週末までの上がり過ぎの反動で、日経平均は終値ベースで先週末比89円下落した。トヨタも下落基調で推移したため、4205円で100株押し目買いをした。前日より55円安い水準だ。この日のトヨタの終値は、前日比75円安の4185円だったので、やや高めの押し目買いになった。 ●1月8日(火)  今日も日経平均は前日比90円下落した。トヨタも85円下落し、終値は4100円まで下げた。この日も4105円で100株購入した。トヨタは2日連続で合計160円下げたので明日以降、上昇が期待できそうだ。 ●1月11日(金)  日経平均が上昇に転じ、終値は前日比148円高の1万801円と過去1年間の最高となった。トヨタも大幅上昇したので利益確定のチャンスだ。この日、まず8日に4105円で購入した100株を4270円で売却し、1万5575円の売却益を得た。  計算上は、買値と売値の差額、1万6500円が利益になるはずだが、差額の925円は松井証券に支払う諸経費(手数料と金利)が差し引かれる。購入から売却までの日数は3日間。トヨタの終値は4260円だったので、上限に近い価格で売ることができた。 ●1月16日(水)  週明けの日経平均は、14日(月、成人の日で休日)の後の15日(火)も終値が前日比77円高。先週末と合わせると225円の上昇になった。その反動もあり16日(水)の日経平均は前日比278円下落した。トヨタも終値が前日比110円安の4155円まで下げた。この日、4190円で100株押し目買いした。終値を見ると35円ほど高い。押し目買いのタイミングは難しい。 ●1月25日(金)  利益確定の絶好のチャンスがきた。円が90円台へと円安に動き、それを好感して日経平均の終値は前日比305円と大幅上昇した。トヨタも騰勢を強めた。7日に4205円で購入したトヨタ株を4350円で売却し、1万3196円の利益確定ができた。  さらに16日に4190円で購入したトヨタ株を4340円で売却して、1万4196円の利益が得られた。この日のトヨタの最高値が4350円、終値は4340円だったので、上限に近い価格で利益確定ができたことになる。これで1月に購入したトヨタ株の手持ち(買建玉)はゼロになった。

1月は4万2967円、2月は9万3974円の儲け

トヨタ自動車本社ビル

トヨタ自動車本社ビル

 結局、1月に押し目買いしたトヨタ株3本(300株)の利益確定額は4万2967円になった。  2月に入ると、トヨタ株の騰勢はさらに進んだ。2月1日の終値は4480円で年初来高値を更新した。騰勢が続くと、押し目買いのチャンスが難しくなる。しかし短期の売買では必ずチャンスが巡ってくる。2月は100株単位でトヨタ株10本を押し目買いした。  1月と比べ購入価格が高くなっていることが分かる。たとえば2月12日の購入価格は4900円を上回っており、1月の売却価格よりも高い。それでも、2月は5本の利益確定ができ、9万3974円儲けることができた。 ●3月8日(金)  2月12日に年初来高値、5050円をつけた後、トヨタ株は4600~4700円台のボックス圏で推移したため、利益確定のチャンスがなく半月近くが過ぎた。今日3月8日はNYダウが史上最高値を更新し、円もNY市場で一時的に95円台に入り、東京市場でも、95円40銭前後まで下落した。  日経平均は前日比315円と大幅上昇、リーマン・ショック前の水準(2008年9月12日の1万2214円)を大きく上回って1万2283円まで急騰した。低迷状態だったトヨタもこの日は久しぶりに上昇したため、2月19日に4750円で購入したトヨタ株を4880円で売却、利益は1万1615円だった。金利を含む諸経費が1345円まで達していた。
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数年単位の株価の動きを絶えず視野に入れろ
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