もっとも、日本の場合はプールやレジャー型温泉施設などでは塩素が使用されているため、リスクは少ない。
しかし、
国立感染症研究所感染症情報センターによれば、1996年に佐賀県鳥栖市の女性が感染し(感染経路は不明)、死亡した事例があるという。病理解剖時脳は半球の形状を保てない程軟化していたといい、嗅球や動脈輪が容易に識別できない状態になっていたという。
感染した場合、頭痛や発熱、嘔吐など風邪のような症状が続く。早期発見できれば治療の可能性もあるというので、もし淡水で泳いだりしたあとにこうした症状が出て、なかなか良くならない場合は念のために医師に伝えたほうがいいかもしれない。
テキサスの一件もまだ因果関係ははっきりはしていないし、実際のところ極めてレアな事例ではあるのだが、日本でも注意が必要になってくるかもしれない。
<文/HBO編集部>