米人工サーフィン施設でサーフィンした男性が「脳を食べるアメーバ」に感染して死亡。殺人アメーバはどうすれば防げる?
2018.10.06
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まだ、同サーフリゾートで感染したかは明らかになっていないが、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)の調査が入り、結果が明らかになるまで自主的に閉鎖を決めた形だ。
この恐ろしいアメーバであるネグレリア・フォレーリー、25~35℃ほどの温水環境を絶好の生息域とし、国立感染研究所によれば、鼻から嗅神経伝いに脳に侵入し、原発性のアメーバ性髄膜脳膜炎(PAM)を起こすという。PAMに感染すると前頭葉を中心に脳に深刻なダメージを与え、最終的にはどろどろに溶けたような状態になってしまい死に至るという。そのため、「殺人アメーバ」や「脳食いアメーバ」という異名を持っている。アメリカでは1962年から2017年の間に、アメリカで143人が感染、そのうち139人が死亡し、4人が生存している。
感染経路としては、先述したように温かい淡水での水泳や散水、あるいは鼻腔洗浄などだ。そこから、鼻腔から吸い込まれて鼻粘膜に付着し、嗅神経を通じて脳に到達するのである。
そのため、温かい時期の湖沼(淡水)の場所に入る際は、鼻に水が入らないようにしたほうがよい他、鼻洗浄などをする場合は水が安全であることを確認したり、煮沸した水を使ったりしたほうがよいという。また、CDCが警告しているように入浴やシャワーの際にも水が鼻の上にいかないように気をつけたり、鼻で吸い込まないように気をつけたほうがよいだろう。
また、電気温水器やパイプ、あるいは24時間風呂などのシステムで成長することが可能である。そのため、水道や電気温水器を使う場合も、使用前に5分ほど水を流してパイプ内を流水洗浄するのがベターだという。(参照:「CDC」)
非常に致死率の高い感染症だが、2013年にPAMの症例に治療薬の一つとして、抗寄生虫薬であるミルテホシンが投与されて治療に成功したケースがある。そのためミルテホシンは米国での症例の約半数が報告されているテキサス州とフロリダ州には重点的に配備されているという。
日本でも2020年オリンピックでサーフィンが公式種目になったこともあり、人工サーフィン施設も注目を集めている。
そんな中、アメリカで衝撃的な事件が起きてメディアが騒然としている。
テキサス州にある人工サーフィン施設「BSRサーフリゾート」が閉鎖を余儀なくされる事態に陥ったのだ。その理由は、同施設でサーフィンを楽しんだ男性が「脳を食べるアメーバ」として知られる「ネグレリア フォーレリー」に感染し死亡したからだ。(参照:「1
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