【2.8億円達成までの資産推移】’13年に元手100万円でスタート。一時は散財していたが気持ちを入れ替え、昨年は2億円、今年もすでに約8000万円の利益を得ている
「韓国で多くの『ネトゲ廃人』を生み、社会問題になったオンラインゲーム『クレーンゲームトレバ』のスマホ版をサイバーステップ(3810)が手掛けていて、そのゲームが好調でした。調べてみると、これがなかなか面白そうだった。これなら、みんなもやってみたくなるだろうなと思ったんです」
スマホのクレーンゲームといえば、秋元康氏が総合プロデュースした「神の手」をリリースしたブランジスタという銘柄を思い出す。ブランジスタ(6176)は’15年にわずか半年で株価30倍になった。サイバーステップはその再来と期待されてもおかしくない。
久保氏がサイバーステップを最初に買ったのは300円台。急騰するのを見て飛び乗ったという。
「ゲームが好調で、買値のほぼ10倍のテンバガーになった3000円台で利益確定しました。最終的には8000円まで急騰しましたが、利益確定したあとも頻繁に売買し、サイバーステップだけで約1億円、’17年は2億円の利益を得ることができました」
結果論ではあるが、3000円で大きく利益確定したのは早かったように思うが?
「ここは勝負時! と感じたら大きく張って、大きな利益を狙っていきます。サイバーステップではそれがうまくハマりました。でも僕は基本ビビりの性格で、『頭と尻尾はくれてやれ』の精神でやっています。怪しい雰囲気を感じたり、大口が利益確定しているなと感じたら逃げ足を早くするように心がけています。格闘技も株も、ディフェンス重視の“ヒット&アウェイ”が信条なんです」
そんな“ビビり”の久保氏は、常に「負けない投資」を心がけているという。
5枚のモニターを使ってトレードする久保氏。K-1の練習で疲れた日でも、毎晩3銘柄を研究することを日課にしている
「平日はトレードが終わってからジムで練習し、必ず毎晩3銘柄を研究することを日課としています。しっかり銘柄研究をすることで『こういう理由、こういう読みでこの銘柄を買う』と自信を持つことができるようになります。『買う根拠』を持っていれば、株価が想定外の動きをしたときも、そこで損切りすべきなのか持ち続けるべきなのか、適切な判断ができる。ディフェンス力を高めるには銘柄研究あるのみ、ですね」
久保氏が今買っているのはエムティジェネックス(9820)だ。