2問目 北朝鮮拉致問題(回答者:石破氏)
続いて、記者クラブから石破氏にも拉致問題について「石破さんなら どうします?」と質問が出た。
これに対する石破氏の回答が以下である。
「
それは平壌に日本、東京に北朝鮮。連絡事務所を置くところから始めなければいけないと思っています。
つまりストックホルム合意で北朝鮮がいろんなことを言ってきた。だけどこれは信用ならないということで無視することになっちゃったんですよ。そこから足がかりは何にも無くなっちゃったわけですよ。北朝鮮とアメリカがなんで話をするに至ったかかっていうのは、それは圧力が加わったからということもあるでしょうけど中国の後ろ盾というのがはっきりした。アメリカまで届くミサイルの技術に自信を持っている。核の小型化にも。
拉致問題は日本の話なので外国にお願いしてどうのこうのという話ではありません。そして外交交渉ですから一つ一つ確認をしていかなければ前進はないのであって向こうがいろんな情報を出す。じゃあそれは本当なのかということを日本として確認をしていかなきゃいかんでしょ。一つ一つ積み上げていって、お互いが連絡員事務所を持って、向こうの出す情報をきちんと日本国として確認をしていく。その末にこの解決はあると思っています。着実にやっていかなければならないし、北朝鮮は北朝鮮として体制の生き残りをかけて、ものすごく大きな絵を描いてるんですよ。我々としてそれも念頭に置きながら一つ一つ着実に少しずつ進んだね。その先に拉致問題の解決があるということは絶対に忘れてはならないことです」
2段落目は北朝鮮問題に関する過去の経緯の説明のため黄信号としたが、そのほかの大半は質問に対する回答にあたると判断して青信号とした。
肝心の回答内容は「両国に連絡事務所を置く。日本の問題であって外国任せではいけない」など安倍総理よりは具体的な内容に踏み込んでいた。
また、安倍総理と比較すると色なし(不要な言葉、意味不明な言葉)が無いことも大きな特徴だ。