「関空閉鎖」で大打撃の大阪ミナミ――関空からの入国客、一体どれだけ増えていた?
9月4日の台風21号による高潮被害、そしてタンカーの走錨による関西国際空港連絡橋の損傷から約2週間。早くも9月14日から被害の大きかった第1ターミナルの運用が一部再開されるなど復旧は進みつつあるものの、近年インバウンド需要に沸いていた大阪市内では外国人観光客の減少による影響が広がっている。
「関空閉鎖」の影響が最も大きかったのが、大阪・ミナミエリアだ。
大阪・ミナミの一番の繁華街である心斎橋筋商店街は一見賑わっているように見えるが、歩く人の殆どが日本人。近年は外国人観光客の増加によりドラッグストアの出店が増えていたが、その店内も日本人客ばかりであった。
より深刻な影響を受けているのが、観光客を主なターゲットとしていた商店街だ。
かつて生鮮食品販売店が多かった商店街「黒門市場」(西日本では食品中心の商店街のことを「市場」と呼ぶ)は、近年の外国人観光客の増加により観光客をターゲットにした店舗が相次ぎ出店、外国人店主も増えていた。それゆえに「関空閉鎖」の影響は他の商店街に比べて大きく、臨時休業中の(もしくは早めに店じまいしてしまった)店舗や、「関空閉鎖を機に商店街のようすを見に来た」という地元客の姿もみられた。
さらに電車で関空近くの泉州エリアまで南下すると、台風の爪痕が各所に残っていた。
取材に答えた同地区の駅員氏によると「ここ数年、関空近くでは小さな駅でもゲストハウスなどに向かう外国人の姿を見かけるようになっていたが、台風後からはそれを1人も見かけなくなった。」という。
「日本語しか聞こえてこない」大阪ミナミ、「臨時閉店」の店も
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