もうピークは過ぎたのか? J-REITの展望と今だから注目すべき推奨銘柄とは?

DMA1「J-REITは業績とは関係ない理由で一斉に売られて急落する局面がたびたびあります。過去の値動きを見れば、こうした下落のあとの価格はほぼすべて回復しているので、慌てて安値で売却しないことが何より重要です」  高額なローンを組んで不動産を買わなくても、少額で始められるREITで、夢の「家賃生活」をスタートすることはできるのだ。 《厳選[お宝REIT]はこれだ!》 ※データは8月22日時点 ★住宅系 アドバンス・レジデンス投資法人[3269] 分配利回り  3.66% 最低投資金額 28万6500円 保有資産は4400億円と日本最大規模を誇る住居特化型REIT。スポンサーは伊藤忠グループ。「財務状態の信頼性が数あるREITの中でも抜群。330億円近い内部留保を持っており、今後も安定した分配金が期待できます」(関氏) コンフォリア・レジデンシャル投資法人[3282] 分配利回り  3.72% 最低投資金額 28万6500円 東急不動産をスポンサーとする住居特化型REIT。投資対象不動産の9 割以上を東京23区エリアが占めており、6割以上が最寄り駅から5分以内の好アクセスの賃貸物件。「物件の稼働率も極めて高い水準にある点が心強い」(関氏) 日本アコモデーションファンド投資法人[3226] 分配利回り  3.46% 最低投資金額 51万4000円 投資対象のほとんどが住居だが、規約では一部宿泊施設の投資も可能になっている。地域別でも東京23区とその近郊が9割を占めるなど都市部の不動産が中心。「三井不動産をスポンサーに持っているので、安心感もあります」(関氏) ★ホテル系 森トラスト・ホテルリート投資法人[3478] 分配利回り  4.27% 最低投資金額 14万7500円 「シャングリ・ラ・ホテル東京」など都心のラグジュアリーホテルに主に投資。「もし今後、森トラストが運営する全国のラフォーレホテルズが投資対象に入ってくると、将来的にはさらなる分配金の増加も期待できそうです」(関氏) ジャパン・ホテル・リート投資法人[8985] 分配利回り  4.55% 最低投資金額 8万4500円 「ヒルトン東京ベイ」「ホリデイ・イン大阪難波」など44物件に投資する日本最大のホテル特化型REIT。「運用能力が高く、分配金も安定しているが、できれば利回りが4.5%に達するのを待って投資したいところです」(山崎氏) 星野リゾート・リート投資法人[3287] 分配利回り  4.57% 最低投資金額 56万1000円 ホテルの開発・運営、再生事業にも強みを持つ星野リゾートグループを中心に投資。「『カンデオホテルズ』『チサンイン』など、競合他社と差別化できるビジネスモデルやブランド力を持つと評価する宿泊施設に投資しています」(関氏)
関 大介氏

関 大介氏

【関 大介氏】 アイビー総研代表取締役。不動産投信情報ポータル「JAPAN REIT」(http://www.japan-reit.com/)を運営。不動産投資商品の市場分析や講演、執筆などを手がける
山崎成人氏

山崎成人氏

【山崎成人氏】 J -REITアナリスト。三菱開発、三菱商事、三菱地所住宅販売、ダイヤコミュニティーなどを経て独立。J︲REIT情報サイト「REIT DATA」(http://www.reit-data.com/)を主宰 取材・文/森田悦子
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