2度目の党首討論では、前回ほとんど質問への回答がなかった枝野代表が安倍総理との討論を諦めて長演説に走るなど、終始「討論」と呼ぶ雰囲気にはならなかった。
その中でも真摯に質問をした議員もいる。短い時間ではあるが、岡田克也無所属の会代表はこう問うた。
“総理、良心の呵責を感じませんか”岡田克也 代表(無所属の会)
安倍総理は、委員長から「時間が来ております」と何度も注意される中、長々と答弁して岡田氏の時間を浪費し、最後に質問しようとした岡田代表に対してこう言い放った。
“やっぱり岡田さん、ルール守んなきゃ”安倍晋三 総理大臣(自由民主党)
(参照:
党首討論、岡田vs安倍で「時間超過」の要因を作ったのは誰か? 発言を書き起こして検証してみた:ハーバービジネスオンライン)
この国の総理が
いかなる人間なのかということが明確になった、という意味では、意味のある党首討論であったと言えるのかもしれない。
豪雨災害の被害も明らかにならない中で、
カジノ法案が採決されることになる。
とりわけ、災害対応の陣頭指揮を取るべき国土交通大臣がカジノ答弁に縛り付けられることが問題視された。
野党からは「退席してもいいので災害対策してほしい」という提案がなされるほどであった。
それでも
、政府の強い意向によりカジノ法案は成立することになる。最後まで強硬に抵抗したのは自由党の
山本太郎共同代表だった。
“今回のカジノ法案ではほとんどカジノのこと聞けていないんですよ。それはおまえが質問しなかったからだろうって言われるかもしれないけれども、それどころじゃないんだよってことなんです。どう考えたって優先順位は災害対応だろうって。”山本太郎 共同代表(自由党)――7月19日 参議院内閣委員会(参照:
12日内閣委員会で山本太郎がぶつけた、極めて真っ当な正論について:ハーバービジネスオンライン)
いずれにせよ
、政府の優先順位が何なのか、この上なく明確にしたのが終盤国会であったと言えるだろう。