元日経記者がネット株取引で着実に利益を出すために決めた「マイルール」

株価が安い銘柄は購入単位を増やす

1銘柄の一度の購入額は40~50万円前後に絞り込む

1銘柄の一度の購入額は40万~50万円前後に絞り込む

 1株が3000円以上5000円までの株式を購入する場合は、一度の購入単位は最小の100株にとどめます。この時の購入金額は30万~50万円です。  株価が1株2000~3000円クラスの場合は、一度の購入単位を200~100株にします。購入金額の上限は40万~30万円。一方、1000~2000円クラスの銘柄の場合は、一度の購入単位を300~200株に増やします。購入金額は30万~40万円。  1株200~1000円の場合は、一度の購入単位を1000~300株で購入。購入金額の上限は20万~30万円。200円以下の場合は、一度の購入単位を1000~2000株。購入金額の上限は20万~40万円。  このような買い方をする理由は、1万円~1万5000円程度の差益を短期間に得るための工夫です。3000円以上の株式を100株購入した場合、1万円以上の差益を得るためには最低100円以上の上昇が必要です。  株価が3000円以上の銘柄では、短期間で100円程度上昇するケースは頻繁に見られます。一般に株価が安くなるにつれて、変動幅も小さくなります。変動幅が小さくなった分、購入株数を増やします。

1万円以上の差益が出た時点で利益を確定

 株価が2000円の銘柄の場合なら、200株購入します。この場合、1万円以上の差益を得るためには買値より50円以上の上昇が必要です。事例を一つ紹介しましょう。  2000円前後の株価で私が投資対象に選ぶ銘柄に、商社の伊藤忠があります。伊藤忠の株価はこのところ2000円を挟んだ動きをしています。年初来高値は2254円(1月15日)、年初来安値は1854円(8月16日)。上下株価の変動幅は400円です。この数年もほぼ似たような変動を繰り返しています。 伊藤忠の株価推移(A)伊藤忠の株価推移(B) 私の場合は伊藤忠が安値になった時、一度に200株購入し、50円以上上昇した場合に利益確定をします。この数日の株価は年初安値に近くなっています。数年単位の株価の動き、直近の動きをあなたなりに分析し、最後は自分で買うか買わないかを決めます。  伊藤忠のような価格帯では、短期間に100円以上の上昇は難しいが50円程度の上昇なら十分可能です。同様に株価が1000円前後の場合なら、一度に300株購入します。このケースなら35円程度上昇すれば1万円近くの差益が得られます。
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1度の購入の「上限額」を決める
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