これは東京版「モリカケ」か!? 不可思議な大田区への「羽田空港跡地」売却問題
松原区長就任後、突然に積立基金が大増額

今年3月末時点で空港対策積立基金は172億円もあった。そこから、国の土地を買うために165億円が使われる
ところが、松原区長が就任した2007年度に突然60億円が、2008年度には80億円が積み立てられ、その額は今年3月末時点で約172億円にも達した。そして165億円が支払われる。これは偶然なのだろうか。なぜ突然基金が増えたのか?
筆者がこのことを大田区空港まちづくり課に尋ねると、回答は「跡地の取得整備のためです」という。まさしく、跡地買い上げのための積立基金の大増額だったということだ。
となると、前述の、都が「跡地を買い上げない」と決めた2008年12月よりも前に、区は跡地を買い上げることを決めていたことになる。
この点を大田区空港まちづくり本部に確認すると、2008年3月に区は「羽田空港跡地利用計画」を作成していて、すでに跡地取得に備えていたことを認めた。
ということは、取得に何億円かかるかの見込みがあったということだ。その計算根拠は? これを尋ねると「資料を探さないと……」とその場での回答はもらえなかった。
交渉や打合せ等についての情報公開を請求するも、「文書不存在通知書」が

奈須議員が情報公開で入手した「公文書不存在通知書」。跡地の取得にいたる一切の交渉が存在していないので、その文書もない、との内容だ
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