――ゆいちゅうさんは、どんなところに注目して銘柄を選定していますか?
ゆいちゅう:私が選ぶポイントは、まずはプロダクトがしっかりしているか、そして他に似たようなプロジェクトの競合がないか。この2点ですね。「競合がない」という意味でまず推したいのがスカイコイン(SKY)です。
SKY
シャア大佐:これ、ビットコインとイーサリアムに次ぐ「第3の仮想通貨」を目指している通貨、とも言われているそうな。
ゆいちゅう:ビットコインが採用するシステムの「PoW(プルーフ・オブ・ワークス)」や「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)が抱える問題点を解決するために、まったく新しい「オベリスク」という独自のシステムを採用している……そんな「オンリーワン」なところにロマンを感じるんです。
情報アカ:唯一無二の存在感ですね。
ゆいちゅう:同じようにユニークな銘柄としては、ルームネットワーク(Loom)。大規模なオンラインゲームやSNSアプリのブロックチェーンプラットフォームです。この銘柄のおもしろいのが、ホワイトペーパーがないところ。開発力があるのか、とにかくアグレッシブにプロダクトをどんどん開発して、リリースする運営方針のようで、現時点ですでに5つのプラットフォームがリリースされています。現時点で10万人ぐらい利用しているとも言われています。
シャア大佐:ゲーム系通貨の中でも異色の存在なんですね。
ゆいちゅう:競合がいないのも注目材料です。インフルエンサーの煽りの影響やバイナンスに上場したことによって、価格が一時爆上げしていましたが、6月にすべての開発者が使用できるためのSDK(ソフトウェア開発キット)が公開されるというファンダ材料が出揃ったら、それ以降は価格も落ち着いて買いやすくなるのでは、と目論んでいます。あとは……これはまだ未知数ですがエクスペリエンス・チェーン(XPC)にも注目しています。
情報アカ:伝説の爆上げを記録したXPの運営陣が、新しい組織を作ったことによって派生した通貨ですね。
ゆいちゅう:5月下旬にウォレットにXPが入っている人には、エアドロップで無料付与されるアナウンスがありました。まだどこにも上場していませんが、夏には取引所に上場されるという噂もあるので、この号が出る頃にはまた動きがありそう。
――ゆいちゅうさんは、どんな風に情報を集めていますか? ママコイナーってかなり忙しそうですよね。
ゆいちゅう:時短勤務で仕事に復帰しているので、夕方に帰宅してゴハンを作って、子どものお世話をしているとトレードや情報収拾の時間が以前ほど取れないのが現状ですね。私はdiscordの有料グループの運営のお手伝いをしているのですが、コミュニティの繋がりは助かっています。みんなで鮮度の高い情報を持ち寄って議論を重ねるので、銘柄への考察が深まります。
情報アカ:わかります。「人」は大事。
ゆいちゅう:特に草コインの場合、ブームや海外発の情報も多いので一人の力で収集できる量には限度がある。個人的には、最近は通貨の価格だけでなく、出来高も見るようになりました。突然、出来高が倍になって取引の量が増えているのに価格がほとんど上がらない怪しい動きを見せる通貨があるんです。これはインサイダーの可能性も否定できないですよね。
シャア大佐:あまり価格を上げないように仕込んでいるのかもね。
ゆいちゅう:コインマーケットキャップの出来高のデータを1時間や1日ごとなど定期的な時間ごとに抽出して、グラフ化してエクセル管理して判断材料にする工夫もしています。
――草コインは国内の取引所ではほぼ扱いはないですが、みなさんはどんなところを使っていますか?
ゆいちゅう:取引所は10以上登録しているのですが、最近頻繁に使っているのはIDEXとBIT‐Zですね。ストップロスもないので相場に張りつけるときに使います。
情報アカ:CNETを扱っているBTC‐alphaも開設しておくと便利ですよ。
――実際に草コインを買うときに気をつけるべきことはありますか?
情報アカ:仮想通貨の99.9パーセントは詐欺と言っても過言ではないし、騙し合いも横行しています。これをまず大前提としてモノを考えること。
シャア大佐:実態のないプロジェクトもたくさんありますからね。
ゆいちゅう:仕手が操作操縦をしている「はめこみ銘柄」もありますしね。
情報アカ:だからこそ、実際の生活を便利にしたり、実態のある銘柄を選びたい。仮想通貨とはいえ、人間が作っているもの。運営者や開発者の人となりや能力の高さを見て、本当に投資する価値があるか判断して、お宝銘柄を見つけていきたいですね。