腕時計はビジネスシーンにおいて重要な意味を持つ。仕事に活かせる個性派時計の魅力

時計好きなら絶対記憶するマイナー時計

「ANONIMO(アノーニモ)」というブランド。時計好きが見たら、「パネライですか? いい時計をお持ちですね」と言ってくれるだろう。「パネライ」といえば時計好きにはおなじみのイタリアのデカ厚時計だ。無骨でシンプルなデザインと、大きな特徴あるケースで、パッと見で「おっ! いい時計しているなあ」と思わせる存在感がある。一方こちらの「ANONIMO(アノーニモ)」はそのパネライの設立者である天才時計技師ディノゼイ氏が、フェラガモの元マーケティングディレクターであるフェデリコ・マッサチェージ氏と共に作ったブランドなのだ。
ANONIMO

著者私物

 パネライの技術とフェラガモのファッションセンスを融合させたものとして、立ち上げ当初から話題になった。製作は過去パネライを作っていた工房で行われているらしく、デザインから作りまでパネライに酷似している。本家であるパネライはリシュモングループに買収され、製造がスイスに移っているので、「本当のパネライ(イタリア)魂が宿っているのはアノーニモだ!」と主張する人もいるくらい。「真のパネライ通」を気取れるちょっと面白い時計というわけだ。アノーニモの他モデルはゴチャゴチャとしたデザインのものも多いのだが、このモデル「MILLEMETRI /ミッレメトリ」は三針の非常にシンプルな顔が特徴。パネライやほかのアノーニモだとビジネスシーンには不向きかもしれないが、このくらいのシンプル顔なら問題ないだろう。インパクト抜群なので時計好きなら必ず突っ込んでくれるはず。 「パネライですか?」と言われたら、「実は……」と薀蓄を語れば話も盛り上がる。名刺代わりに最適な一本といえるだろう。パネライほど価格も高くないので若い方にもオススメだ。 「ホテルマンは客の靴と腕元を見る」「女性は初対面の相手と話すとき、顔の次に腕元を見る」と言われるくらい。時計の印象は重要なもの。「ロレックス」や「オメガ」などネームバリューに任せた無難な選択もいいが、あえて個性派を狙った時計もオススメだ。他人と違うものを、名刺代わりの一本を、と思う人は是非参考にしてみてはどうだろうか。<文/MB> 【MB】 メンズファッション専門のバイヤー。年間数十のブランドの展示会に足を運び、買いつけを行う。年間取引量は億を超える。子供の頃から“狂うほど”洋服が好きで、ファッション業界に知悉している。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法(http://www.neqwsnet-japan.info/)」が話題に。また、メルマガ「最も早くオシャレになる方法(http://www.mag2.com/m/0001622754.html)」では、「安くてオシャレになるアイテム」を紹介し即完が続出。「まぐまぐ大賞2014年【有料部門】ライフ」にて大賞受賞。ファッション誌では読めない歯に衣着せぬ言説が注目されている。現在、自身のブランド「MB」の立ち上げに奔走中
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