翁長雄志知事死去。今だからこそ知っておくべき「本土に届かない辺野古問題の誤解」

辺野古、キャンプシュワブは海兵隊の基地

海兵隊 海兵隊というと「海」という文字が入っているためよく海軍の下部組織だと勘違いされていますが、米軍は公式に4軍で構成されています。  陸軍、空軍、海軍、海兵隊は基本的に別の組織です。  その中で海兵隊は映画『プライベートライアン』に出てくるような上陸のための部隊であり、残念ながら人柱にされ、使い捨てにされる可能性が高い軍隊です。(※アメリカ本国の中では、教育を受けられなかった貧困の若者が奨学金のために入隊する場合も多く。彼らもまた国家による搾取の犠牲者であるという声もあります。)  自分の命を命とも思わない「命知らず」な部隊だからこそ、他人の命にも目が向きません。米兵の犯罪の多くが海兵隊によって引き起こされているという世論が沖縄では根強く。2016年に起こったうるま市の女性レイプ殺人事件も元海兵隊員の手によるものでした。  そしてこの海兵隊が駐留するのが日本では沖縄と岩国だけなのです。  沖縄県議会では2016年に「海兵隊の撤去」が公明党を含む全会一致(自民党は退席)で採決されています。  テクノロジーの発達により戦争の形も変わり、ベトナム戦争以降、海兵隊は活躍の場を失いつつあります。その存在意義自体が今、アメリカ議会でも疑問視されています。

辺野古は普天間の代替案ではない?

 そもそも普天間基地の危険性を鑑みた上での辺野古移設案だったはずでしたが、2017年6月、当時の稲田朋美防衛大臣が「米側との具体的な協議やその内容に基づき調整が行われなければ返還条件が整わず、普天間飛行場の返還がなされないことになる」と発言してしまいました。なんか怪しいと思ってたけどやっぱりかよ! 結局、新しい基地を増やすだけかよ!」と、沖縄県内では強い不信感が広がっています。
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「基地反対運動に本土の人間はいない」の嘘
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