市民を吊し上げ、王のベッドでご満悦まで……。安倍政権の閣僚は未曾有の水害後、何をしていたか
2018.07.18
7月5日14時、気象庁が異例の記者会見をして、大雨による未曾有の大災害に備えるように警告をしました。しかし、オウム真理教の麻原彰晃をはじめとする7人の死刑囚たちの死刑執行を翌日に控え、上川陽子法務大臣が「女将」を務める「赤坂自民亭」と称する親睦会に、自民党総裁選の3選を目指す安倍晋三総理大臣がゲスト参加。総理が参加するとなれば、今後も仲良くさせていただきたい議員の皆さんも続々と参加し、そこには小野寺五典防衛大臣や吉野正芳復興大臣の姿もあって、みんなでお酒を持ち寄ってワァーと盛り上がっていたのでした。
ところが、この日の昼に気象庁が警告した通り、水害はどんどん酷くなるばかり。次々にいろんな川が氾濫し、屋根の上で助けを待つ人が続出し、事態は「赤坂自民亭」に参加しているどの議員の想定よりも深刻だったのです。刻一刻と状況が悪くなっている時に国会議員たちは酒盛りをしていたのですが、その後も西日本がとてつもなく大きな災害に見舞われていることに気づく国会議員は少なく、明らかに初動が遅れました。過去にやってしまったことは変えられないので、せめてここから災害の復旧に全力を尽くしてもらうことを期待するしかないのですが、活躍するべき主要な大臣たちの西日本水害以降の様子をSNSなどで見てみると、驚くべき有り様でした。ここに総理大臣を筆頭に、ろくすっぽ役に立たない無能ばかりの大臣の行動をまとめてみたいと思います。
復旧よりカジノ法案に全力を尽くす石井啓一国土交通大臣
因島では断水が起こっていますが、給水車の数が足りていないため、住民たちが通行料を払って橋を渡って水を取りに行くということが起こっており、「せめて復旧するまでの間だけでも通行料を無料にしてほしい」とSNSで市長に訴えた市民が市長からブロックされました。こんな時こそ国土交通大臣には各部署と連携して改善に取り組んでもらいたいものですが、石井啓一国土交通大臣(衆・比例北関東ブロック)は相変わらずカジノ法案を通すために国会にへばりついていたため、批判の声が高まっていました。(参照:「豪雨災害対応よりカジノ法案を優先した安倍政権は本当に「危機管理」に優れているのか?」)
14日からやっと被災地を視察して回るようになりましたが、そろそろ被災地が大変なことになっていると気づいていただけたでしょうか。被災地を視察したのにカジノ法案が優先されるようだと、もはやなんのために視察をしたのかすらわかりません。今後の動向が見逃せません。
飲酒状態で指示を出したと嘘をついた小野寺五典防衛大臣
そんな小野寺五典防衛大臣のTwitterをチェックすると、こんな時でも2015年3月11日で止まっていました。
プロフィールには「アナログな人間の為、ツイートが遅くなるかと思いますが宜しくお願いします」と書かれています。我が国の防衛大臣は、肝心な時にTwitterさえ使いこなせず、情報発信が遅くなる無能です。あれだけ熱心に「Jアラート」を発動させ、ミサイルが飛んできたことを想定して、頭を抱えてうずくまる練習をさせていたのに、防衛大臣のTwitterアカウントをフォローしてもミサイルが飛んでくることを教えてもらえないし、水害対策については完全なるノーコメントなのです。理由は「アナログ人間だから」。
オスプレイを買ったり、イージス・アショアを買ったり、青天井の防衛費をかけまくった末に、大きな声で「日本を守る」と言っているのですが、アナログ人間だから3年以上もTwitterの更新が止まり、こんな時でも一切の情報発信がないことを「国防」と呼べるのでしょうか。なぜハードにしかお金をかけないで日本を守れた気になっているのでしょうか。そして何より問いたいのは、初動が遅れたせいで犠牲になったかもしれない国民に対してどのように責任を取るつもりなのでしょうか。国民の命を守らない「国防」にどんな意味があるのでしょうか。
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