座りっぱなしにエナジードリンク、孤独も……。受動喫煙だけじゃない、「身体に悪い」6つの生活習慣

過度な日焼けは禁物。特に日焼けサロンに注意

 最後は「日焼けサロン」です。太陽光を浴びるのは健康によい面もありますが、過度な日焼けは癌の原因になりかねません。  2014年、カリフォリニア大学が過去に行われた研究から「日焼けマシーンと発がん率」に関する問題を調べた88件のデータをまとめてメタ分析を行いました(※7)。そこそこ精度が高いデータを扱っており、科学的な信頼度は上の下ぐらいです。  その結論部を引用しましょう。 「多くの皮膚癌は、日焼けマシーンが原因で発生していた。このデータは、公衆衛生の大きな問題になるだろう」  アメリカ皮膚科学会によれば、日焼けマシーンを使うことで、扁平上皮ガンにかかる可能性が67%、基底細胞ガンにかかる可能性は29%も上昇し、さらに35歳までに日常的に日焼けマシーンを使っている場合は、最も恐ろしい皮膚ガンである黒色腫になる可能性が59%にも上昇すると言います。太陽光の避けすぎも問題ですが、無闇に肌を焼くのも考えものです。  以上の6ポイントは、いずれもまだまだエビデンスレベルは低いものの、体へのダメージが大きいことはほぼ間違いありません。ご注意ください。 1.Leandro Fórnias Machado Rezende et al.(2016) All-Cause Mortality Attributable to Sitting Time Analysis of 54 Countries Worldwide 2.Benjamin Baddeley(2016)Sitting is the new smoking: where do we stand? 3.Global Panel (2016)Food systems and diets: Facing the challenges of the 21st century 4.Julianne Holt-Lunstad. et al. (2013)Social Relationships and Mortality Risk: A Meta-analytic 5.Gafarov VVet al. (2015) 5.[Workplace stress and its impact on the 16-year risk of myocardial infarction and stroke in an open female population aged 25-64 years in Russia/Siberia (WHO MONICA-psychosocial program)]. 6.Cindy W. Leung (2014)Soda and Cell Aging: Associations Between Sugar-Sweetened Beverage Consumption and Leukocyte Telomere Length in Healthy Adults From the National Health and Nutrition Examination Surveys 7.Mackenzie R. Wehner, MPhi et al.(2014) International Prevalence of Indoor Tanning A Systematic Review and Meta-analysis <文/Yu Suzuki> 【Yu Suzuki】 月間100万PVのアンチエイジングブログ「パレオな男」管理人。「120歳まで生きること」を目標に、日々健康維持に励んでいる。アンチエイジング、トレーニング、メンタルなど多岐にわたり高度な知見を発信している。NASM公認パーソナルトレーナー。あまりに不摂生な暮らしのせいで体を壊し、一念発起で13キロのダイエットに成功。その勢いでアンチエイジングにのめり込む。初の著書『一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書』(扶桑社)が発売中。
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