豪雨の最中に納涼ビアパーティーに興じた自民党議員。本当に「先手先手」なのか?

あとで検証して責任の所在を明らかにする必要がある

 とにかく今は、行方不明になっている方々の捜索が優先されるべきですし、避難所で困っている人たちの生活を一刻も早く安定させることが先決です。なので、「先手先手」と言いながら、実際のところはかなり「後手後手」に回っている政府を糾弾するよりも、まずはやるべきことをやってもらえるように応援する方がいいのかもしれません。  しかし、いずれ一段落がついた時に、この失敗の検証は絶対に必要です。なぜ気象庁の警告を無視してしまったのか、なぜ非常災害対策本部の設置が遅れてしまったのか、なぜ安倍晋三総理は私邸に帰って何もしなかったのか。もちろん、土手が決壊する前に避難するにはどうしたらよかったのか、もっと早く避難指示を出せなかったのかなどの検証も必要です。起きてしまった災害を過去にタイムスリップして未然に防ぐことはできませんが、僕たちが今、未来から過去にタイムスリップしてきているのだと考えれば、ここで起こってしまった失敗を反省し、検証し、次に生かしていかなければなりません。  政権を批判的に検証すると、すぐに「安倍下ろしの記事だ!」と騒ぐ人もいますが、こんな記事1枚で安倍政権をひっくり返せるなら、もっと有能なライターがとっくにひっくり返していることでしょう。ここで反省をしなければ、同じ過ちを繰り返すことになり、未来の日本人が死ぬことになる。未来の日本人を殺さないために、僕たちは今、政府の動きをよく見て検証しなければならないのです。 <取材・文・写真/選挙ウォッチャーちだい(Twitter ID:@chidaisan)> ちだい●選挙ウォッチャーとして日本中の選挙を追いかけ、取材活動を行う。選挙ごとに「どんな選挙だったのか」を振り返るとともに、そこで得た選挙戦略のノウハウなどをTwitterやnote「チダイズム」を中心に公開中。立候補する方、当選させたい議員がいる方は、すべてのレポートが必見。
選挙ウォッチャーとして日本中の選挙を追いかけ、取材しています。選挙ごとに「どんな選挙だったのか」を振り返るとともに、そこで得た選挙戦略のノウハウなどを「チダイズム」にて公開中
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