腐敗が横行した右派政権時代に終焉。メキシコで貧困と腐敗の撲滅を若者に訴えた左派大統領が誕生。その名はアムロ

期待かかる「メキシコの再生」

 メキシコ州知事の時はそれほど知名度はなかったペーニャ・ニエト前大統領であるが、有名なテレビ女優と結婚して一躍知名人となり、その余勢で12年のPANからの政権奪回を狙って大統領選に挑戦して大統領になった人物であった。しかし、彼の6年間の政権は政治、社会、経済、外交と最悪の状態に陥ってしまった。  アムロは政治家として経験豊かで、しかもこれまで2回も大統領選挙に立候補し敗退したことに挫けることなく、ブラジルのルラ元大統領と同じように3度目の挑戦をした人物である。もちろん課題は多数残っているが、メキシコの再生が期待できるかもしれない。 <文/白石和幸> しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営する生活。バレンシアには領事館がないため、緊急時などはバルセロナの日本総領事館の代理業務もこなす。
しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営から現在は貿易コンサルタントに転身
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