メムラ村とのSkype中継で、青年グループメンバーらと意見交換した。左はサビルラ氏
しかし、政府による停戦延長をタリバン側は受け入れなかった。17日の夜、政府軍基地近くへ襲撃を再開し、翌18日には和平推進派のシンワリ郡の知事の車両を攻撃し、知事は殺害された。いずれも、タリバン強硬派が政府との平和の歩み寄りを妨害するのが目的だと思われる。
加えて、ISも車両を使った自爆攻撃を行い、26人の市民らが死亡した。再び血みどろの戦闘は始まったが、30日までは自主的に停戦すると政府は表明する。
それでも、ミムラ村の青年グループは今後も粘り強くタリバンと政府間の仲介役をする決意だという。代表のアリフラー・サヒル氏は「今回は歴史的な停戦の機会に、すぐに動いて自分たちの村で平和集会を主催した実績ができた。私たちは市民として、タリバンと対話でき、政府とも対話ができる。両者は直接話し合えないので、間を取り持つ市民としてこれからも活動していく」と、平和へかける強い思いを語った。
<取材・文/中山貴久子 写真/
日本国際ボランティアセンター(JVC)>