IPO投資は抽選を突破しないと儲けられない?
今年最大の上場になったメルカリに象徴されるように、’18年はIPO(新規株式公開)の当たり年ともいえる一年だ。IPO投資で勝つためのノウハウを、賢者が伝授する!
フリマアプリ国内最大手のメルカリ(東マ・4385)の上場が話題になったのは記憶に新しい。公募価格3000円に対して初値は5000円をつけ、ストップ高の6000円まで上昇した。初値騰落率は実に67%。メルカリ株の抽選に当たっていれば約7割もの上昇益を生み出したわけで、改めてIPO投資のうまみを証明した格好だ。念のために説明すると、IPO投資とは公募・売り出し株を買って、上場日の初値で売る手法だ。
「今年は6月19日の時点で、40件のIPOが承認されています。そのうち26件がすでに上場していますが、初値騰落率の平均は185%。初値が公募価格を下回ったのはたったの2銘柄で、勝率は92%です。つまり、かなり高い確率で儲けることができるのが、IPO投資なんです」
そう話すのは、IPO情報サイト「IPOジャパン」編集長の西堀敬氏だ。ちなみに、平均初値騰落率185%というのは、’01年以来、最高の数字だという。それを押し上げたのが、4月20日に上場した将棋対戦アプリなど人工知能(AI)開発のHEROZ(東マ・4382)だ。初値は4500円の公募価格に対して、なんと4万9000円。初値騰落率も989%と、破格の数字だ。
《’18年の初値騰落率TOP5》
株価などのデータは6月19日時点
HEROZ[東マ・4382]
現在の株価 2万20円
公募価格 4500円
初値 4万9000円
騰落率 989%
コンヴァノ[東マ・6574]
現在の株価 1954円
公募価格 3000円
初値 1万5470円
騰落率 416%
アズ計画設計[JQS・3490]
現在の株価 3500円
公募価格 2200円
初値 1万円
騰落率 355%
フェイスネットワーク[東マ・3489]
現在の株価 2282円
公募価格 1240円
初値 5380円
騰落率 334%
日本リビング保証[東マ・7320]
現在の株価 3395円
公募価格 2250円
初値 9700円
騰落率 334%