日本唯一! 梅雨に訪れたい天気の神様「気象神社」は強運の神様でもあった

800年以上の歴史がある高円寺氷川神社

 もちろん、気象神社に参拝した際には高円寺氷川神社にもお参りしていこう。高円寺氷川神社はこの地で帰農した源頼朝の家臣が氷川神社(さいたま市大宮区)より勧進して1189年に創建したものと伝えられており、こちらの御祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)。古い社殿は東京大空襲の際に焼失しており、現在ある神明造の社殿は1971年に造営されたものだ。毎年8月、高円寺氷川神社の例大祭に合わせて開催される「東京高円寺阿波おどり」は杉並区を代表する祭りとなっており、この阿波踊りの音楽は高円寺駅の駅メロディでも聞くことができる。  境内には、気象神社のほかにも稲荷神社が祀られている。稲荷神社の横には祭りなどの際に力試しに使われたのち奉納された古い力石も見ることができ、神社の歴史を感じさせられる。

御朱印は「月替わり」

 高円寺氷川神社と気象神社のもう1つの「楽しみ」は毎月変わる御朱印だ。  御朱印を捺して下さった方に話を伺うと、高円寺氷川神社と気象神社の御朱印が月替わりになったのは昨年秋のこと。さらに、天気によっても判子が変わるというユニークなものだ。この判子は担当者の方が毎月彫っているそうで、月ごとの行事や風物詩をテーマとした御朱印の噂はたちまちネットや口コミで広まり人気を集めているという。  最近、休日には社務所に行列ができて1時間以上の待ち時間となることもあり、担当者の方はあまりの人気っぷりに半年以上ほぼ無休だったというが、6月からは第二・第四木曜日が「定休」となっている。授与時間は9時から15時まで(体調などにより変更される場合もあり)。  特に6月は気象神社の例大祭である気象祭が行われる月。気象神社の例大祭は毎年6月1日に行われているが、これは気象記念日にちなんだもので、6月は特別に「気象祭」に因んだ御朱印を戴くことができる。御朱印を戴く際には、ぜひ社務所に居る神社のシンボル「ろっくん」にも挨拶していこう。
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雨に濡れずに歩けるアーケードも高円寺の魅力
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