日本の海が危ない! 日本の海を覆い尽くす世界の27倍もの「マイクロプラスチック」問題

ごみ削減のカギはマイボトル

 そこで推奨したいのがマイボトルです。自動販売機やコンビニが多い日本では、手軽にペットボトル飲料を購入できることから、そのごみの多さが際立っています。マイボトルを使うことで、ペットボトル飲料の利用をできるだけ控えてはどうでしょう?  保冷保温機能を持ったサーモボトルを使えば、入れたままの温度で飲むことができます。また、バッグに入れておいても、結露した中身が濡れることもありません。さらにスターバックスコーヒーやエクセシオールコーヒーにマイボトルを持参すれば20円割引、タリーズコーヒーでは30円引き、上島珈琲ならなんと50円引き! コンビニでもローソンのマチカフェでは10円引きなど、お得なサービスが多くのコーヒー店で受けられるのです! スーパーマーケットでのマイバッグ利用の割引が、ポイント加算や1~2円の割引であることを考えると、かなりお得感があります。  しかもマイボトルのメーカーは自然環境に対して高い意識を持っています。例えばクリーンカンティーンは、人体や環境に影響のある物質をボトルから排除。カラフルなボトル表面の塗装は強度にすぐれ、ユーザーにできるだけ長く愛用してもらうことを目指して作られています。  ハワイや米西海岸でもっともポピュラーなマイボトルのひとつであるハイドロフラスクは、軽さと強度を両立。すべてのボトルが保冷保温機能を装備したサーモボトルで、飲み口にこだわったコーヒー用、気の抜けないビール用などの商品もラインナップしています。もちろん人体や環境に悪影響を及ぼすものは使用していません。  ところで海洋プラスチックごみは、海だけの問題ではありません。都市や里山、山間部を流れる川から海へと流れ込んだプラスチックごみも、自然環境に大きな影響を及ぼしています。  今年の夏からはどこへ行くにもマイボトルを携帯して、スマートな消費スタイルを実践してみるのもいいでしょう。欧米がストロー禁止運動なら、日本はマイボル推進運動で海をきれいに保つ……。安全な海産物をずっと食べられるよう、小さな一歩を踏み出しましょう! <取材・文・撮影/PONCHO>
登山、トレイルラン、自転車、キャンプ、旅やエコをテーマに雑誌、WEBで企画、執筆する編集・ライター。アウトドア以外に家電等の道具全般にも精通。低山ハイクとヨガをMixしたツアー・イベント「ちょい山CLUB」を妻と共に主催する山の案内人でもある。
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