こうした海洋プラスチックごみ、マイクロプラスチックの現状を踏まえて、欧米ではプラスチック使用の禁止や規制が進んでいます。今年5月にはEUが、一部の使い捨てプラスチック製品の流通を禁止する
新たなルールを提案しました。
その対象はストローやナイフ、フォークや皿、風船に取り付ける棒など。プラスチックを使った釣り具や漁具については、製造業者にごみ収集・処理費用を負担させるそうです。加盟国は’25年までにプラスチックの飲料ボトルの90%を回収することが義務づけられます。
これに先んじて米カリフォルニア州マリブ市では、6月1日から飲食店でプラスチック製ストローを提供することが全面的に禁止されました。また、カリフォルニア州では’16年秋から、使い捨てビニール袋(レジ袋)の配布禁止を決めています。
スターバックスコーヒーが本社を置くシアトル市では、今年7月1日からレストランやカフェ,その他の食品サービス業での使い捨てプラスチックストローとカトラリー(ナイフ・フォーク・スプーン)を禁止するそうです。これは1日に5億本ものストローが廃棄されているアメリカの現状を踏まえたものです。
では、日本は? 今のところ国にも自治体にも規制をする動きはありません……。規制がないから、なにも変えなくてよいのでしょうか? 世界でもっとも多くの量のごみを廃棄している国が日本です。なにかしらのアクションを起こす必要があることは間違いありません。