東京・中野区で「オリンピックのために」樹齢100年を含む中高木470本が伐採。低木1万7450本はなんと「産廃」扱い

区長選挙で工事反対派区長が当選すれば、2期工事を撤回または見直し?

区役所に掲示された選挙案内

中野区長選挙は6月10日に行われる

 いま、田中現区長の任期満了(4期16年)による区長選挙(6月10日投票・11日開票)が目前に迫っている。現区長は今回も立候補を表明。候補者は他に、市川稔氏(中野区議会議員)、酒井直人氏(元中野区職員)、吉田康一郎氏(元都議会議員)、南俊輔氏(会社役員)の計5人だ。住民によるアンケートでは、工事に賛成なのは現職田中氏のみ。市川、酒井、吉田氏は2期工事を白紙撤回または見直すという。南氏は無回答。  中野区の区長選投票率は、過去5回とも3割前後と低調だ。区民構成は20~30代が36%、単身世帯が60%。若い単身者が多く、選挙への関心も薄い。そこで母親たちのグループ「子育て環境向上委員会@中野区」では、「子育て環境をよくするために選挙への関心を高めよう!」と、5月5日の「ナカノ・キッズフェス2018」で、区長選候補5人と親子が直接ふれあえるスタンプラリーを開催。すると、500人の参加者があったという。  平和の森公園を利用する近隣住民にとって、陸上トラック建設などの再開発は、子供を安心して遊ばせられなくなるのではないかという懸念材料になっている。また区立幼稚園20か所が廃止・民営化される政策など、今の区行政への疑問が母親たちの間でも高まってきている。  6月10日が投票日の区長選で現職が敗れると、平和の森公園で10月から始まる2期工事を中止できる可能性がある。中野区民はこれまでの区政をどのように評価するのだろうか? 選挙での判断が待たれるところだ。 <取材・文・撮影/中山貴久子>
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