日本発の宇宙船会社「PDエアロスペース」、5.2億円を調達。来年にも無人機が宇宙へ!

5社から新たに5.2億円の資金調達

 宇宙船やロケットの開発には多額の資金が必要だが、同社に限らず、あるいは日本に限らず、その調達はハードルが高い。IT分野などと比べ開発やビジネスが成功する可能性が低く、きわめてハイリスクな投資になるためである。  PDエアロスペースはまず、緒川修治氏(代表取締役社長)の手弁当でスタートし、長らくひとりで研究・開発を続けてきた。その後、宇宙事業に関心をもつANAホールディングスや、宇宙旅行の販売を目指すH.I.S.などから出資を取り付けるなど、徐々に会社規模を大きくするとともに、開発も進んだ。  そして今回、既存株主であるANAホールディングスとH.I.S.からの増資に加え、ハウステンボス、みずほ成長支援第2号投資事業有限責任組合(運営:みずほキャピタル株式会社)、オプティマ・ベンチャーズの計5社を引受先とする第三者割当増資により、シリーズA資金調達ラウンドにて、総額5.2億円の資金調達を実施した。  同社はこの資金を、新型エンジンや複数の無人実験機の開発、また開発拠点の拡大や人員の増強、そして宇宙船が発着する宇宙港の建設に向けた検討に充てるとしている。早ければ2019年にも、無人の宇宙飛行機による高度100kmの宇宙空間への到達、そして帰還を目指すという。  その後、ゆくゆくは人が乗った機体で宇宙に到達し、そして乗客を乗せた飛行が始まることになる。同社では2023年ごろを目処に商業運航を始めたいとしている。  今回の出資を受けて緒川氏は「新しい時代に向けて、一日も早く、宇宙輸送の一翼を担えるようになるべく、引き続き全力で取り組む」とコメントしている。
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新型エンジンや実証機、そして開発を目指す無人の宇宙飛行機 Image Credit: PDエアロスペース

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海外旅行感覚で宇宙に行ける未来は近い?
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