ランチ代900円のはずが、駐禁により18900円に
――ワールドワイドに展開出来るのは凄いですね。ところで、御社はスマホ用アプリを開発している会社には見えないんですがそれは一体?
GRG:弊社は大昔に遡るとパチンコ関係や高級中古車の売買を始めとした様々な事業に手を出してきた歴史がありまして、これからは頭を使ったアイデア勝負で特許を取るビジネスを進めていこうという方向性に変えていったんです。
――まぁ『駐禁ハチ公』がその最たる例ですよね。特許を取るにしても色々アイディアが出ていると思うのですが、その原動力はどこからきているのでしょうか?
GRG:うちの社長が困った出来事に遭遇した時に着想されることがほとんどです。
ある日、社長が900円のランチを食べようと思ってお店の前に車を止めたんです。そしたらいつの間にかちょっとお昼を食べているだけで駐禁ステッカーを貼られてしまい、900円のランチのはずが18,900円になってしまったんですね。
しかも社長は連続で3回もランチで駐禁を切られてしまい、数十分の食事も許してくれない駐車監視員から身を守れないかと考えて、駐車しているクルマから駐車監視員が近くにいることをこちらが気付けるよう発信できないかと考えた……ということが『駐禁ハチ公』のアプリ開発へ繋がってます。
――車内設置のドライブレコーダーで開発することは考えなかったんですか?
GRG:最初はドライブレコーダーを使ってスマホへ発信できるようなものを作ろうと思ったのですが、データ通信とカメラはスマホに付いているのでアプリケーションだけ作ればなんとかなるのではと気付き、スマホ2台で見張り用と受信用にすれば完璧だろうとアプリの開発に着手したんです。
――社長が痛い目に遭遇したことからのアイデアの閃きっていうのはいいですねぇ。
GRG:開発当初、スマホ2台持ちになるのはどうしても負担になってしまうので、私たちはそこだけが高い壁になってしまうかなと思っていたんです。
――普段からクルマを乗る者からすると、車内に見張り用スマホを放置するだけなのであまり気になりませんけどね。
GRG:やっぱり機種変更したら古いスマホは売り払ってしまう人もいるんで、2台持ちはそんなに比率としては多くないと思います。
そこで携帯市場さんとロケットモバイルさんと提携し、低価格でのスマホ2台持ちを推奨するようにしたんです。特に街中や住宅街を中心に宅配系のお仕事をされている運転手さんであれば、毎日駐車しては発進を繰り返しているわけですので、車内にもう1台のスマホを常設して頂ける日が来るのではと。
社長のポリシーが「世の中のために何かしたい!」「困っている人を助けたい!」ですので、まさに『駐禁ハチ公』を普及させて世の中から駐車違反者を減らせそうという考えなわけです。ちなみに使い古しの中古スマホをお持ちの方であれば、超格安SIM契約をしてアプリをインストールして頂くと月額課金のみで『駐禁ハチ公』をもっと安価で使えるようになります。
――『駐禁ハチ公』を使えば、やむを得ず路上駐車した場合も、速やかに移動できるようになりますし、長時間の放置駐車は減りますね。
GRG:私たちも『駐禁ハチ公』を使って駐車違反から逃れることを助長していませんし、あくまでも愛車見守りシステムが作動して、何者かがクルマの近くにいますよと教えてくれるだけですので、放置駐車で交通違反になるかならないかはドライバーの方次第です。
――それと警察側は公には交通違反者を減らすことを目的に取り締まりをしているので、交通違反にならないようドライバーが務めるのは運転者責任にも繋がりますね。
GRG:そういう意味で『駐禁ハチ公』の存在が多くのドライバーに広がって頂ければ放置駐車が減りますので、警察含め世の中の役に立てるような気がします(笑)。
ちなみに見張り用のスマホは車両の左側ドアミラー付近に設置するほうが良いです。歩道側から車内を最初に覗いてきますから愛車見守りシステムが即座に作動してくれますので、もう1台のスマホへお知らせが早く届きます。
早く届けば届くほど放置車両を未然にしなくて済むわけです。スマホ用ホルダーを購入し、左側ダッシュボードやガラスに貼り付けるて広角に拾えるようにすると認識率は上がります。