ANTA、PEAK、LI-NING……NBAで地位を築きつつある「中国ブランド」シューズ
Baller Shoes DB」によれば、NBAの2018シーズンにおいてシューズブランドのシェアはナイキ(含むジョーダンブランド)が73%と圧倒的なシェアを誇り、次いでアディダス(18%)、急成長してきたアンダーアーマー(4%)の次に、Li-Ning(2%)、Peak(1.2%)さらにANTA(0.5%)と、かつてはリーボックあたりが占めていた位置を完全に中国ブランドが奪っているのだ。
ANTA sports(安踏体育用品有限公司)は、1994年に福建省泉州市の晋江市で創設された。北京オリンピックで飛躍的な成長を果たし、2009年にはあの「FILA」の中国事業を買収している。2017年の同社のファイナンシャルリポートによれば、2007年に4716店に過ぎなかったショップ数が2017年時点で10983店と飛躍的に成長している。
中国の経済成長に伴い、有名選手へのサポートも活発に行なっていて、ゴールデンステート・ウォリアーズ所属で、史上最高の3Pシューターとも言われるトップ選手であるクレイ・トンプソンだけでなく、NBAからはニューオーリンズ・ペリカンズのレイジョン・ロンドや引退したケビン・ガーネットもサポートしていた。バスケット以外では、ボクシングの史上2人目の6階級制覇王者であり現在は政治家であるフィリピンの英雄、マニー・パッキャオまでサポートしている。
Bloombergによれば、時価総額1198億7500万HKD(約1兆7000億円)となっている。
「ANTA」「PEAK」「LI-NING」……。
これらの名前を聞いたことがあるとしたら、NBAファンやバドミントンをやっているか、中国通だろう。
筆者が「ANTA」のスニーカーを手にしたのは、中国人の友人が「淘宝網で1足1200円だったからお前の分も買っておいた! あげるよ!」と言われてもらったのがきっかけだった。
最近でこそテクノロジーの進み具合で日本より先にいっている面があるものの、いまだに日本人の中では中国製と言われると、「安かろう悪かろう」「デザインがダサい」というイメージだろう。筆者も、実際の所「半分ネタ」にしようかと考えていた。しかし、届いた靴を見ると、デザインも悪くないし、履き心地もなかなか良い。
それもそのはず、実はANTAのスニーカーは、いまやNBAマニアの間では結構知られた存在になりつつある。2010年前後から「
急成長を遂げたANTA
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