《バトル2》ETHvsNEO 性能も似ているICOプラットフォーム対決
仮想通貨の2番手であるイーサリアム(ETH)。仮想通貨による資金調達であるICOのプラットフォームとして多用されるコインだが、今年に入ってから猛追するのは「中国版イーサリアム」の異名を持つネオ(NEO)だ。個人投資家のポイン氏が解説する。
「NEOはETHと同様にスマートコントラクト機能を持っている仮想通貨で、ICOのベースに使われるなど、かなり似た性質をしています。そのなかで最も違う点は中国との密接関係です。開発者や運営も中国人で、だからこそ中国系企業によるICOで利用されることが多いんです」
ちなみにNEOは日本の取引所に未上場なので、バイナンスなど海外取引所でのみ購入可能になっている。ただ、中国政府は昨年9月にICO全面禁止を布告するなど、NEOには逆風なのでは?
「それでも中国政府は管理下で仮想通貨を利用したいはず。そこで『中国政府公認の仮想通貨』的な位置づけを担うのがNEO。それを裏づけるように規制が解除されてから初のICOは中国の金融メディア『レッドパルス』によるもので、プラットフォームはNEOでした」(シャア大佐氏)
密接的な関係があればこそのICOだった可能性が高いわけだ。
「技術的なことを言えば、ETHの開発には独自プログラミング言語が必要なのですが、NEOはJava、Pythonなどポピュラーなプログラミング言語でいい。使える開発者が多いから、ICOや関連プロダクトも生まれやすいメリットがあります」(ポイン氏)
このようにポテンシャルは高いNEOだが、現状では時価総額6兆円のETHに対してNEOが同5000億円と、差は大きい。今後大きく成長するのはどちら?
「ETHにはメジャーなICOが集中しているメリットは大きいですね。ただ今年は、ETHがPoS(プルーフ・オブ・ステーク)と呼ばれる新たなコイン発行形態に変わる予定で、うまくいけば性能は向上しますが、失敗する可能性もある。これを無事に通過できるかどうかが焦点になるでしょう。順調に移行できれば価格が上昇しやすくなるはずです」(同)
一方、シャア大佐氏はNEOが圧倒的に伸びると予測する。
「NEOのほうが上昇余地は大きい。目標は最低500ドルです。現在は100ドルにも満たない状態なので、今すぐにでも買うべき」
安定感のETHだが、爆騰期待のNEOが上昇率では圧勝か。
《期待上昇率》
・イーサリアム(ETH)期待上昇率約354%
・ネオ(NEO)期待上昇率約541%
「中国版イーサリアム」の異名を持つNEO。現状はETHが圧倒的有利も中国政府との密接な関係から、NEOに対する期待は大きい。「最低500ドルには到達する。今すぐ買うべき!」(シャア大佐氏)
※各銘柄の上昇率などは4月25日の終値から算出