展望台へは、タワーホール船堀の7階から専用エレベータで向かう。入場料等は一切ない。
103mの位置にある展望台は無料! 充分な絶景が楽しめる
防災目的のタワーのため、南北に長い江戸川区を一望できる高さである必要があった。よってあの通天閣(108m)よりも高いビックタワーとなった。ちなみに東京都内に存在するタワーは高い順に
1位 スカイツリー・634m
2位 東京タワー・333m
3位 スカイタワー西東京(通称・田無タワー、西東京タワー)・195m
4位 東京国際空港管制塔・115.7m
5位 タワーホール船堀・115m
であり、東京では5番目の高さになるのだが、西東京タワーも東京国際空港管制塔も、一般人が上に行くことは基本的には不可なタワーであり、入場して展望台を楽しめるタワーとしてならばタワーホール船堀は堂々の3位なのだ。
エレベータで展望台へ。展望台は103mの位置にある。
そんなタワーの展望台は非常にシンプルな四方数メートルほどのスペースで360度を自由に眺められる。取材したのが休日だったこともあり、展望台には絶えず客が出入りする静かな賑わいを見せていた。
展望台はシンプルな造りだが全周一望できる
展望台に居た方々も気軽に来ているようだ。
「浦安から来ました。自宅からはタワーが見えるのですが、逆にタワーから自宅が見えるのか気になってたので……」(30代夫婦)
「(よく来られますか?)初めてです。なんとなく気になって来ました」(20代女性グループ)
「親戚が江戸川区にいるので、来るたびに寄ります。無料なので気軽に来れて見晴らしが良いのでお気に入りです」(70代女性)
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展望台から望むスカイツリー。
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展望台から荒川・中川を見下ろす
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展望台上部 西側の説明。東京タワーも小さく見える。状況が良いと富士山まで見えるがこの日は都市部から水蒸気が上がり無理だった
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展望台上部 東側の説明。ディズニーランドの岩山、東京ゲートブリッジ、遠く房総半島まで望める
タワーホール船堀が区民施設であるため、展示イベントや結婚式、飲食店や書店、旅行代理店、そして江戸川区民が当時悲願としていた映画館。利用者も多く、区内外から親しまれている。
船をイメージした曲線の施設。吹き抜けで全体的に明るい
1階展示室にて開催されていた「アート盆栽」も、参加者の多くは江戸川区の文化施設にて開催されている「アート盆栽教室」からの出身者によって作品が並んでいた。区から独自に育った文化を、区で楽しめる場所がある。
アート盆栽展・全部手芸でできており実際の木ではない。「完成したら水やりが不要なんです」(主催者)
結婚式場も雰囲気が出る。船着き場として生まれた船堀という地域性にちなんで、施設は船の形をイメージして作られており、室内なのだが明るい吹き抜けがチャペルロードを照らしてくれる。
結婚式場。この日に式はなかったが、チャペルロードが吹き抜けを橋で渡る素敵な構造だ
映画館「船堀シネパル」ではこの日は子供向けの作品が上映されていた。もちろん、子供向け以外も上映されており、実は穴場の映画館である。区民施設のため、江戸川区民なら木曜日1000円になる。
船堀シネパルは施設の地下1階にある。委託運営による民間経営だ。