”自分は幸せだ”と思い込んでいる人ほど、病魔に襲われるワケとは
先程の、「ワクワク感を求めて海外旅行に行く」という医師の方も、「自分の人生には避けたい不快なことがある。そして、私はそれを解消する能力がない→海外旅行に行ってごまかすしかない」というような“負の感情”が、ワクワク感を求めて海外旅行に行くことにより強化されてしまっていたのです。
このメカニズムは、「1人で居るのは寂しい、孤独感を避けたい→寂しさや孤独感を避けるために誰かと一緒に居たい→恋愛や結婚をしたい」という思いから、恋愛を成就させたり、結婚をしたという時にも起きますし、私のところへ乳がんでご相談に来られる女性の多くの共通点として、結婚の6~10年後にガンが見つかったという方が多くいます。(海外の研究機関では『ガンが発生する時は、発症時の6~10年前にその起因となる出来事がある』という研究結果も発表されています)
私が共同研究を進めている東京大学の研究チームでは、「“正の感情”を持つことで、リウマチやアトピーなどのアレルギー症状、さらにはガンすらもやめることができる。これらは、脳の報酬系から司令が出されることで、体の免疫系が活性化や正常化するためと考えられる」と断言しています。
“幸せ”を感じる出来事でも、その背景にある目的が「何かを避けたい」という想いから発生していると、その幸せが“落とし穴”となってしまいがちなのです。
あなたの求める“幸せ”の裏には、“正の感情”が付いていますか? それとも“負の感情”が付いていますか?
「幸せなはずなのに、何かが上手くいかない……」という時、その裏には“負の感情”が付いているのかもしれません。
【梯谷幸司】
心理技術アドバイザー、メンタルトレーナー。人間心理、言語心理学、催眠療法、NLPなど科学的手法に基づいた独自の成功理論「梯谷メソッド」を確立。脳の使い方や思い込みを変革させることで重病を改善させる例も多く、門下生には医師など医療関係者も多い。3月より、脳と病気の関係性について、東京大学薬学部との共同研究も開始。著書に「偽りの自分からの脱出」(幻冬舎)、「本当の自分に出会えば、病気は消えていく」(三笠書房)。
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