”自分は幸せだ”と思い込んでいる人ほど、病魔に襲われるワケとは

幸福を求めるようになった起点にすべての原因がある

 他にも、事例があります。とても人気があり、半年先まで予約が取れない整体師で、乳がんを発症している女性でした。  彼女は、「何か体調がおかしいな」と感じつつも、整体の予約がビッシリと入っていたため、病院に行くことを先延ばししていた結果、乳がんであることがわかったのです。  そこで私は、このような質問をしてみました。 「体調が良くないと思いつつも、どうして、そこまで仕事ばかりをしていたのですか?」と。  すると彼女は「お客様の喜んだ顔を見るのが好きで、つい仕事ばかりをしていました」と回答。  そこで、その回答に違和感を感じた私は、次のように会話を続けました。 梯谷:どうして、そんなにお客様に喜んで欲しいのですか? 相談者:う~ん、何か嬉しいじゃないですか~!! 梯谷:なるほど、どうしてその嬉しさのようなものが欲しいのですか? 相談者:だって、私は役に立たない人間だから。人に喜ばれたいんです!! 梯谷:ん?……何か出て来ましたね。 どうして『私は役に立たない人間だ』と思っていたのですか? 相談者:幼稚園生の時に、占い好きだった母親から、占いの本を見ながら『あんたは、身体が弱い星回りのようだね』と言われたし、その後も、体調を崩す度に『あんたは身体が弱い星回り』と言われていたので……  彼女の中では、「身体が弱い=役に立たない」という“負の感情”が張り付いた信じ込みが発生していたのです。  そして、そこから、「役に立たない人間はダメだ→役に立つ人にならなければ!→役に立っている感覚が欲しい」という思いが膨らんで行き、その“負の感情”から、1対1で“役に立っている感”を感じられる整体師という仕事を選んでいたのです。  そして、整体師として売れっ子になり、“役に立っている感”を追い求めれば追い求める程、その裏で「だって、私は役に立たない人間だから」という“負の感情”も同時に強化されてしまっていたのです。  例えば、海の中にいて、あなたのすぐそばにビーチボールが浮いていると想像してみてください。  このビーチボールが、あなたが隠したい「“負の感情”が付いた思い」だとします。(「私は役に立たない」など)  その“負の感情”が付いた思いを隠したくて、海に沈めようとしても、ボンッとビーチボールがまた浮かんで来ます。そしてまた「うわっまずい!! 何でまた出て来るの!! これを隠さなきゃ」と思い、また海に沈めようとしても、また、ボンッとビーチボールが浮かんで来ます。  脳の中では無意識のうちに、このようなことが繰り返されていて、知らず知らずのうちにエネルギーを消耗してしまっているのです。  この状態は、スマホの中で、使っていないアプリが勝手に電池を消耗しているのにも似ています。このような無意識でのエネルギーの消耗状態が続くと、病気が発生してくるのです。
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求める幸せの裏にある感情はどちらですか?
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